臨床心理士のカウンセリングとは?~相談内容や料金についても解説~
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監修者
執筆者:白濱由梨 (臨床心理士・公認心理師)
目次
1 カウンセリングとは
1.1 どんなことが相談できる?
1.2 料金の目安
1.3 どこで受けられる?
2 臨床心理士とはカウンセラーがもつ資格の一つ
2.1 臨床心理士は心の専門家
2.2 公認心理師や他の資格との違い
2.3 医師と臨床心理士の役割の違い
3 カウンセリングの効果
3.1 問題に向き合う自信がつきやすくなる
3.2 自己理解が深まる
3.3 抱えている問題を客観的に整理しやすくなる
4 カウンセリングを受ける際の注意点
4.1 通院中の場合は主治医に相談を
4.2 相談したい悩みが対応可能か確認する
5 まとめ
「悩みがあるけど人には話しづらい」
「何となく気分がモヤモヤするけど、受診するほどのことでもないし…」
ストレスの多い現代社会、このように1人で悩みを抱えている方は少なくありません。
そのようなときに利用できるサービスのひとつが、カウンセリングです。
ただ、カウンセリングってどのようなもの?相談する相手はどういう人?と疑問を感じるかもしれません。
今回の記事では、カウンセリングや、カウンセリングを行う専門家の中で代表的な臨床心理士について解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
カウンセリングとは、専門家が悩みや問題を抱える相談者に対して面接を行い、専門知識や技術を生かして援助することを指します。
さまざまな分野で使われる用語ですが、一般的には心の悩みについて相談する心理カウンセリングを指すことが多いです。
カウンセリングと聞くと、心の問題や精神疾患について相談するというイメージをもつ方もいるかもしれません。
確かに、精神科や心療内科などの医療機関において行われるカウンセリングでは、心身の不調に関連する問題や悩みについて取り扱うケースが多いです。
しかし、カウンセリングで扱うテーマはそれらに限らず、人間関係、仕事やキャリア、生活習慣、子育て、将来のことなど多岐にわたります。
「こんなことを相談していいのかな」「相談するほどのことでもないし…」とためらってしまうような内容でも、ご本人が「悩んでいて何とかしたい」と思えば、それはカウンセリングのテーマとなりうるのです。
カウンセリングを受ける施設や所要時間、担当カウンセラーのもつ資格や経験年数、受ける心理療法の種類などによって異なります。
そして、カウンセリングは医師による診察とは違い、基本的に保険適用とはなりません。
相場としては、1回あたり30分~90分で、5,000~20,000円程度のところが多いです。
精神科や心療内科といった医療機関や、民間のカウンセリングルームなどでも受けられます。
相談したい悩みによっては、公的機関で相談窓口が設けられている場合もあります。
例えば、メンタルヘルス全般の悩みについては精神保健福祉センター、子育てや教育の悩みであれば児童相談所や教育相談所、女性特有の悩みやDV問題であれば女性相談所などです。
また、近年はオンラインでカウンセリングを受けられるサービスも増えており、当院でも臨床心理士によるオンラインカウンセリングを実施しています。
オンラインカウンセリングは心理的・時間的ハードルを感じやすい対面カウンセリングに比べて、隙間時間で手軽に受けられるメリットがあります。
当院のカウンセリングは1回15分(税込1,650円)であり、初めてカウンセリングを受ける方にとっても試しやすいです。
もっと時間をとって話したい、という場合は予約状況により延長することも可能です。
カウンセリングを行う業種をカウンセラーと呼びますが、カウンセラー業に関わる資格にはいろいろなものがあります。
その中でも代表的な資格が臨床心理士です。
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定している民間資格です。臨床心理学を学ぶための指定大学院を修了することで受験資格が得られます。
同協会は臨床心理士について次のように説明しています(以下引用)。
「『臨床心理士』とは、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です。」
臨床心理学とは、心の問題を理解したり援助するための学問です。この専門知識をもとに、相談者の悩みに対応するのが臨床心理士になります。
カウンセラーの資格には公認心理師もあります。公認心理師は2017年にできた比較的新しい資格ですが、カウンセラー関連では唯一の国家資格です。
大学院で心理学を学んでから受験するルートのほか、大学卒業後に指定された施設で2年間実務経験を積むことで受験することもできます。
このほかにも、いろいろな団体がカウンセリングにかかわる資格を認定していますが、資格取得までのハードルの高さを考えると、臨床心理士や公認心理師はその中でも高い専門性を有しているといえるでしょう。
臨床心理士も公認心理師も、大学や大学院で心理学を学んでいるので、もっている知識に大きな差はありません。
しかし、公認心理師はまだ新しい資格であるため、現状、臨床心理士をもつ専門家のほうが、より実務経験が豊富であると捉えることもできます。
資格の有無や種類がカウンセリングの質を直接決めるものではありませんが、カウンセリングを受ける場を探すときに、担当者のもつ資格はひとつの判断材料となるでしょう。
医師は、医学的な知識と技術を用いて病気を診断したり、必要な治療法を考え、薬を処方したりすることで心身の健康問題の解決を図ります。
これに対して、臨床心理士は医師免許ではないため薬を処方したり、診断を下すことはできません。
ただし、心の問題に対応するにあたり精神疾患についても学んでいるため、医師の診察や薬での治療が必要だと思われる場合には、医療機関の受診を勧めることがあります。
では、カウンセリングを受けることでどんな効果が得られるのでしょうか。
受ける人によって感じ方は異なりますが、一般的に、カウンセリングには以下の効果が期待できると考えられています。
カウンセリングには、相談者のもつどんな悩みも共感的に理解される場であるという前提があります。
1人で抱えていた悩みをカウンセラーから共感されることで、気持ちが軽くなったり、「自分はこれでいいんだ」と自己肯定につながることがあります。
自己肯定感が高まることによって、抱えている問題に向き合いやすくなることもあるでしょう。
カウンセリングは相談者とカウンセラーの対話が基本です。
話をする中で相談者自身が自分の考えを見つめ直したり、自分では意識していなかった本当の思いに気づくこともあり、その結果、自己理解が深まったと感じることもあります。
自分一人で抱え込んでいた問題を、カウンセラーと一緒に話し合うことによって、問題を客観的に観察しやすくなります。
その結果、今までとは違う対処法を思いついたり、実践してみようという気持ちが湧いてきたりすることもあります。
カウンセリングを受けるにあたっては、いくつか注意点もあります。
カウンセリングでは、相談者がもつ問題について話し合うことを前提にしています。
したがって、その問題について話す準備ができているかどうかが重要です。
何らかの疾患の影響で気分が不安定な状態にあったり、考えがまとまらないなどの症状がある方にとっては、カウンセリングによって、かえって心身にマイナスな影響を及ぼす可能性があります。
現在通院中の方は、主治医にカウンセリングを受けても大丈夫か確認をとるのが安全でしょう。
カウンセリングにはさまざまな技法があり、カウンセラーによって得意とする技法や専門性のある分野が異なります。
カウンセリングを受けようしている機関や担当者が、自分のもっている悩みに対応しているかどうかあらかじめ問い合わせて確認しておくと安心です。
カウンセリングを受ける場は医療機関や公的機関の相談窓口、民間のカウンセリングルームなどがあり、最近はオンラインカウンセリングサービスも充実してきています。
料金はカウンセリングを受ける場所によって異なりますが、1回あたり30~90分の所要時間で、1回5,000~20,000円程度のところが多いです。
カウンセリングを行う代表的な資格が臨床心理士であり、高い専門性を有しているといえます。カウンセラーの資格はほかにもありますが、いずれも医師ではないため、診断を下したり薬を処方することはできません。
カウンセリングを受けることで、次のような効果が期待できるといわれています。
・自己理解が深まる
・抱えている問題を客観的に整理しやすくなる
また、カウンセリングを受ける際の注意として、
・相談したい悩みが対応可能か確認する
といった点が挙げられます。
事前にこれらの点を確認しておくことは、カウンセリングを有益な時間にするためにも大事なことです。
当院では臨床心理士によるオンラインカウンセリングを行っています。
「ちょっとした悩み」とご自身で感じていることでも、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事が、カウンセリングを受けるか迷っている方や、不安をもつ方にとって少しでも役立つことを願っています。
参考文献
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会 臨床心理士とは
厚生労働省 働く人のメンタルヘルスポータルサイト こころの耳
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