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チョコでニキビができやすい?~肌荒れとの関係や高カカオチョコについても~

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チョコでニキビができやすいといわれるのはなぜ?~肌荒れとの関係も~

岩佐美穂

監修者
シンクヘルスクリニック 院長

岩佐美穂
資格(産婦人科専門医、がん治療認定医)
所属学会(抗加齢学会会員)

日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。

 

執筆者:前間弘美 (管理栄養士)

 

 

目次

1 なぜチョコを食べるとニキビができるといわれるのか

 1.1 脂質が多いから

 1.2 糖質が原因となるか可能性も

2 チョコを食べるとすぐニキビができるの?

 2.1 高カカオチョコはどうか

3 チョコと肌荒れの関係

 3.1 食べ方のポイント 

4 ニキビは皮膚科に相談

 4.1 オンラインでもニキビの診察を受けられるの? 

5 まとめ

 

 

「チョコを食べるとニキビができやすいから控えないと…」

 

ニキビに悩む方がそう感じることは、とても多いと予想できます。

 

ナッツやフルーツを間食にするとお肌や健康によいのはわかっていても、チョコへの思いは簡単に断ち切れないものです。

 

そもそもなぜチョコを食べるとニキビができやすいといわれるのでしょうか?そこで今回は、チョコとニキビがどのように関係しているのかお伝えします。

 

 

| なぜチョコを食べるとニキビができるといわれるのか

 

なぜチョコを食べるとニキビができるといわれるのか

 

医学的根拠はないものの、脂質や糖質が多いことからチョコの食べ過ぎでニキビができるといわれています。

 

ミルクチョコ1枚(50g)の脂質は17.1g、糖質は29.7gです。参考までに、同じ量の食べ物と脂質・糖質量を比較してみました。

 

【脂質・糖質量の比較(50gあたり)】

  脂質 糖質
ミルクチョコ 17.1g 29.7g
ご飯 0.2g 19.1g
牛肉(輸入・肩肉) 5.3g 0g
レタス 0.1g 0.9g

 

上の表から、チョコは脂質や糖質の多い食べ物だとわかります。

 

 

| 脂質が多いから

 

そもそもニキビは、毛穴の常在菌であるアクネ菌が増えることで発生します。

 

アクネ菌はどんな毛穴にも存在する菌ですが、数が少ないと悪い影響はありません。しかし毛穴に皮脂が溜まると、アクネ菌の増えやすい環境となります。その結果、増えたアクネ菌によって毛穴が炎症を起こし、ニキビにつながるのです。

 

顔の皮脂が多いと毛穴に皮脂が溜まりやすくなるため、脂質の多いチョコを食べるとニキビができやすいと連想されるのだと考えられます。

 

 

| 糖質が原因となる可能性も

 

糖質を摂ると必ずしもニキビができるというわけではありませんが、糖質とニキビには相関関係のある可能性があります。というのも、血糖値の急上昇を抑える食事を摂ることでニキビが減少した、との報告があるからです。

 

とはいえ糖質や血糖値とニキビの関係は、まだ研究段階です。

 

健康的な肌のためには、バランスの摂れた食事を摂るよう意識しましょう。バランスの摂れた食事を1日3食規則正しい時間に食べると、血糖値の急上昇も防げますよ。

 

 

| チョコを食べるとすぐニキビができるの?

 

現段階では、チョコを食べるとすぐにニキビができるという科学的根拠は確立されていません。

 

1969年におこなわれた研究では、チョコのカカオ成分はニキビを悪化させる原因とはならない、と結論づけられました。

 

しかし2014年に報告された小規模な研究によると、ニキビのできやすい男性においてチョコはニキビを悪化・増加させる可能性があると、示唆されています。

 

このようにチョコとニキビの関係は、まだわかっていないことが多いのです。今後の研究結果を楽しみに待ちましょう。

 

 

| 高カカオチョコはどうか

 

高カカオチョコであっても、食べたからすぐニキビができるとは考えにくいです。

 

くり返しになりますが、現段階でチョコのカカオ成分はニキビを悪化させる原因にはならない、といわれています。

 

そのため通常のチョコと比べてカカオ含有率の多い高カカオチョコを食べた場合でも、すぐニキビができるとはいえないのです。

 

 

| チョコと肌荒れの関係

 

チョコと肌荒れの関係

 

チョコに限らず、脂質や糖質の多いお菓子をたくさん食べると肌荒れする可能性はあります。

 

というのも、健康な肌の主な材料はたんぱく質だからです。

 

お菓子をたくさん食べるとお腹がいっぱいになったり、カロリーの摂りすぎが気になったりすることはないでしょうか?その場合、食事の量を減らして調整するかもしれません。その結果、肉・魚・卵・大豆製品などの、たんぱく質の多い食品を食べる量が減ります。健康な肌の材料を摂る機会が、減ってしまうのです。

 

さらに野菜や果物を摂る量が減ると、ビタミンやミネラルといった体や肌の調子を整える栄養素の摂取量も減ります。

 

つまりチョコを食べるから肌荒れするのではなく、チョコなどのお菓子を食べすぎることで他の食品の摂取量が減って肌荒れにつながるかもしれないのです。

 

 

| 食べ方のポイント

 

チョコなどのお菓子は、適量食べることが大切です。

 

厚生労働省と農林水産省の食事バランスガイドによると、1日の間食は200kcalが目安といわれています。

 

下記にチョコ菓子の目安量をまとめましたので、間食を選ぶときに参考になさってください。

 

【間食の目安量(200kcal以内)】

  目安量
ミルクチョコ 2/3枚
アーモンドチョコレート 7粒
チョコケーキ 1/16切れ(18cm丸型)

 

 

| ニキビは皮膚科に相談

 

ニキビで病院を受診することに躊躇される方も多いのではないでしょうか?

 

しかしニキビは皮膚の慢性疾患にあたり、十分な受診理由となります。

 

皮膚科を受診する際に、何と言えばいいかわからない方は「ニキビが気になるので診てもらいたい」と伝えてみてくださいね。

 

 

| オンラインでもニキビの診察を受けられるの?

 

もちろんオンライン診療であっても、ニキビの診察を受けられます。

 

とはいえ、医師に直接患部を見せられないのに本当に正しい診察を受けられるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?

 

オンライン診療をおこなっている当院の場合、予約時に気になる箇所の写真を送り、さらにビデオ通話での診察時、医師に気になる箇所を再度確認してもらうことができます。

 

当院では根拠に基づいた処方をおこなうため、オンラインでも安心して受診できるでしょう。

 

 

 

| まとめ

 

以上、なぜチョコを食べるとニキビができやすいといわれるのか、お伝えしました。

 

毛穴に皮脂が溜まることでニキビの発生につながるため、脂質の多いチョコを食べるとニキビができやすいといわれるのではないかと推測されます。

 

また、血糖値の急上昇を抑えた食事でニキビが減少した、という報告があることで糖質の多いチョコがニキビと関係あるといわれている可能性も。

 

ただし現段階で、チョコを食べるとニキビが発生する、といった医学的根拠はありません。健康な肌をつくるために大切なのは、バランスのよい食事を1日3食規則正しい時間に食べることです。なお、チョコをはじめとした間食は200kcal以内にとどめましょう。

 

とはいえ、いくら食事に気を付けてもニキビが治らないと悩む方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、皮膚科の受診を検討するのもよいかもしれません。ニキビの診療は対面でもオンライン診療でも診られることが多いので、選択肢の1つとして考えてみてくださいね。

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