「検査で異常なし」の喉のつかえ感は自律神経のサイン?原因と漢方による解決法
ホーム > ブログ


シンクヘルスクリニック 院長
岩佐美穂
資格(産婦人科専門医、日本抗加齢医学専門医、がん治療認定医)
所属学会(日本産科婦人科学会、日本成人病(生活習慣病)学会、日本抗加齢医学会、日本癌治療学会)
日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。
目次
1 「検査で異常なし」の正体は咽喉頭異常感症かも
1.1 喉のつかえ感の原因はストレスによる自律神経の乱れ
2 「いつか治る」で大丈夫?病院へ行くべき目安と注意信号
3 喉のつかえ感に漢方という選択肢
3.1 メンタルではなく「体質」を整える
3.2 市販薬と処方薬、何が違う?
4 スマホで完結する「オンライン診療」の活用法
5 不調を解消し、本来の自分らしく過ごす
大事なプレゼンの前や、デスクで黙々と作業をしている時。「喉に何かが引っかかっているような違和感」を覚えたことはありませんか?
うがいをしても、お茶を飲んでも取れない。気になって耳鼻科でカメラ検査をしても「どこも異常ありませんね」と言われてしまう。
「じゃあ、この苦しさは何?」と一人で抱え込んでしまう方が増えています。実はその違和感、あなたのメンタルが弱いせいではなく、体が発信している「休んで」のサインかもしれません。
| 「検査で異常なし」の正体は咽喉頭異常感症かも
カメラで喉を見ても炎症や腫瘍がないのに、違和感だけが消えない。この状態を医療では「咽喉頭異常感症」と呼びます。
東洋医学では古くから「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれてきました。「喉に梅の種が詰まったように感じるけれど、吐き出すことも飲み込むこともできない状態」を指します。
これは物理的な異物があるわけではなく、喉の周辺の筋肉や神経が過敏に反応してしまっている、「検査には引っかからないけれど、体がSOSを出している不調」なのです。
| 喉のつかえ感の原因はストレスによる自律神経の乱れ
なぜ喉が詰まったように感じるのでしょうか?そのカギを握るのが「自律神経」です。
現代人は、オンとオフの切り替えが難しい環境にいます。
・休日もSNSで情報が絶え間なく入ってくる
・仕事のチャット通知が気になって脳が休まらない
このような状況が続くと、活動モードの「交感神経」が過剰に働きます。
すると、喉の周辺の知覚神経が過敏になり、わずかな刺激も強く感じてしまう状態に。これが「つかえ感」の正体です。つまり、脳の疲れが喉に現れているのです。
この症状は比較的女性に多くみられることがあり、実は私自身も経験したことがあります。
最初に経験したのは、医学生で学生実習が始まったばかりのころ。違和感が強く、何かの病気ではないかと心配になったのですが、上級医から心配いらないよ、と言われ、実習に慣れたころには気にならなくなっていました。
関連記事
「なんとなく不調」の正体は自律神経?乱れの原因と自分でできる改善法
| 「いつか治る」で大丈夫?病院へ行くべき目安と注意信号
喉の違和感は、通常は数日から1週間ほどリラックスして過ごせば自然に軽くなります。しかし、以下のような場合は早めに医療機関に相談しましょう。
・食べ物が喉を通りにくい(飲み込めない)
・声がかすれる、痛みが伴う
・急激に体重が減ってきた
特に体重減少や声枯れを伴う場合は、稀に悪性腫瘍などの可能性もあるため、必ず対面での精密検査を受けてください。
逆に、検査で「異常なし」と診断されたなら、あとは「体質」を整えるアプローチに切り替えるという選択肢もあります。
| 喉のつかえ感に漢方という選択肢
「異常がないなら我慢するしかない」と思っていませんか?そんな時の頼もしい選択肢が漢方です。
漢方は、目に見える炎症だけを抑えるのではなく、体全体のバランスを整える特徴があります。「喉を直接治す」のではなく、「喉の締め付け感につながる緊張をゆるめる」ことで、症状を楽にしていきます。
当院では、検査で異常がないのに喉のつかえ感が気になる方のご相談をオンラインで承っています。医療用漢方など、あなたのライフスタイルに合った治療のご提案が可能です。
「忙しいけど、症状が気になって仕事に集中できない」などの悩みがあれば、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
| メンタルではなく「体質」を整える
東洋医学では、ストレスによってエネルギー(気)の流れが滞ることを「気鬱(きうつ)」と言い、喉はその気が滞りやすい場所です。
代表的な漢方薬である「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」などは、滞った気を巡らせ、喉のつかえや不安感を緩和してくれます。
私自身も、仕事で忙しいときなど、症状が出て気になるときは半夏厚朴湯を飲んでいます。
メンタルを鍛える必要はありません。漢方の力を借りて、過敏になった神経を落ち着かせてあげればいいのです。
ただし、体質は人それぞれ異なるため、その方にあった漢方選びが重要となります。
当院では、医療用漢方による体質改善を目指す治療が可能です。さらに、オンラインで診察するため仕事や家事のスキマ時間で受診できます。
そのうち治るから、と症状が気になるのに我慢をしている方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
| 市販薬と処方薬、何が違う?
最近はドラッグストアでも漢方薬を買えますが、クリニックで処方を受けるメリットは2つあります。
1.「満量処方」が可能:医療用漢方製剤は満量処方で規格が統一されているのに対し、市販薬には有効成分が1/2量・2/3量の製品も多く存在します。
2.オーダーメイドの診断: 漢方は体質(証)との相性が重要です。医師があなたの体質を見極めて選ぶため、「自分に合う」ものが見つかりやすいです。
なお、医学的に適応があると医師が判断した場合には、保険適用になります。
| スマホで完結する「オンライン診療」の活用法

「病院に行きたいけれど、平日は仕事だし、休日は病院の待ち時間で潰したくない…」 そんな方におすすめなのがオンライン診療です。
自宅や外出先からスマホひとつで受診でき、お薬は最短当日発送で自宅に届きます。
わざわざ移動する手間も、混み合った待合室で待つストレスもありません。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視しながら、本格的な漢方ケアを始められます。
当院のオンライン診療では、丁寧なヒアリングからあなたの悩みや体質に合った漢方をご提案します。
我慢すればいいからと考えているのであれば、一度相談を検討してみてはいかがでしょうか。
| 不調を解消し、本来の自分らしく過ごす
喉の違和感は、あなたが毎日を一生懸命に過ごしている証拠かもしれません。その不調を「気のせい」と放置せず、適切にケアしてあげましょう。
喉のつかえがスッキリすれば、仕事のパフォーマンスも維持でき、何より大好きな趣味や友人との時間を、心から楽しめるようになります。
「なんだか喉が気になって、心から楽しめない」という日常から卒業して、本来のあなたらしい軽やかな毎日を取り戻しませんか?



