健康診断でLDLコレステロールが高めだった方へ~LDLコレステロールっていくつが正常?~
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日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。
目次
1 健康診断でLDLコレステロールが高めだった方へ~LDLコレステロールっていくつが正常?~
2 まず知っておきたい「LDLの目安」
3 LDLの目標は「リスク」で変わります
4 リスク別・LDL管理目標の目安(早見表)
5 早めに医療機関へ相談したほうがよいサイン
6 最後に:LDL対策は「一人で頑張るもの」ではありません
7 参考文献
| 健康診断でLDLコレステロールが高めだった方へ~LDLコレステロールっていくつが正常?~
健診で
「LDLコレステロールが高めですね」
と言われると、
すぐ薬が必要になるの?
どこまで下げなきゃいけないの?
と、不安になりますよね。
でも実は、LDLの目標値は「全員同じ」ではありません。
その人の体の状態や背景に合わせて決めていくものなんです。
| まず知っておきたい「LDLの目安」

日本のガイドラインでは、LDLコレステロールは次のように考えられています。
140mg/dL以上:少し注意が必要なライン
120〜139mg/dL:いわゆる「境界域」
「境界域」と聞くと曖昧に感じるかもしれませんが、
これは “他の条件次第で対応が変わるゾーン” という意味です。
つまり、数字だけで一喜一憂するのではなく、体全体の状態を一緒に見て判断します
| LDLの目標は「リスク」で変わります

LDLコレステロールが高い状態が続くと心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まりますが、心筋梗塞や脳梗塞などを起こす可能性は、人によって違います。
そのため、ガイドラインでは「将来のリスク」に応じて考えます。
ざっくり言うと、
低リスク:今のところ大きな危険因子が少ない
中リスク:年齢・血圧・喫煙などが少し重なっている
高リスク:糖尿病や腎臓の病気がある、動脈硬化が進みやすい状態
同じ「LDL 140」でも、若くて他に問題がなければ様子を見ることもありますし、持病があれば、しっかり対策を考えることもあるのです。
| リスク別・LDL管理目標の目安(早見表)

LDLコレステロールの目標値は、次のように考えられています。
低リスク:LDL 160未満
中リスク:LDL 140未満
高リスク:LDL 120未満
心筋梗塞などの既往がある方:LDL 100未満
特に厳格な管理が必要な場合:LDL 70未満 を目指すことも
※ここで大切なのは、「この数字まで一気に下げなきゃダメ!」という話ではない
という点です。
年齢、血圧、喫煙、家族歴、他の病気などを総合して、「今のあなたにとって、どこを目標にするか」 を決めていきます。
| 早めに医療機関へ相談したほうがよいサイン

次のような場合は、自己判断せず早めの相談がおすすめです。
LDLがかなり高い(目安:180mg/dL以上)
体質的な病気(家族性高コレステロール血症)の可能性もあります
胸の痛み、息切れ、片側のしびれ、ろれつが回らない などの症状がある
糖尿病・腎臓病・心臓や血管の病気の既往がある
家族に心筋梗塞や脳梗塞を若くして起こした方がいる
| 最後に:LDL対策は「一人で頑張るもの」ではありません
LDLが高いと言われると、「油を全部やめなきゃ」「もう好きなものは食べられないの?」と心配になってしまう方も少なくありません。
でも、大切なのは“無理なく続く整え方”です。
必要であれば、
食事の置き換え
生活習慣の見直し
体質に合った治療
を、医師と一緒に整理することができます。
「この数値、どう考えたらいい?」
そんな疑問があれば、ぜひ気軽に相談してくださいね。
| 参考文献
参考文献
- 日本循環器協会(日本心臓財団)「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022」
