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夜中に何度も目が覚めるのは自律神経のSOS。病院への抵抗感をなくす「オンライン診療」という新しい選択肢

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夜中になかなか寝られず辛い男性

岩佐美穂

執筆者
シンクヘルスクリニック 院長

岩佐美穂
資格(産婦人科専門医、日本抗加齢医学専門医、がん治療認定医)
所属学会(日本産科婦人科学会、日本成人病(生活習慣病)学会、日本抗加齢医学会、日本癌治療学会)

日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。

 

 

目次

1 睡眠を妨げる自律神経の乱れとは
 1.1 責任世代を襲う「脳の興奮」と覚醒
 1.2 【女性】更年期の不調が睡眠を阻む
2 薬が怖い方へ。体に優しい漢方治療
 2.1 自律神経を整える4つの漢方アプローチ
  2.1.1 加味帰脾湯(かみきひとう)
  2.1.2 抑肝散(よくかんさん)
  2.1.3 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  2.1.4 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
 2.2 更年期不眠を救うHRTと医療用漢方
3 人目を気にせず話せるオンライン診療
 3.1 自宅でリラックス。本音で話せる安心感
 3.2 時間を気にせず丁寧なカウンセリング
4 スマホで完結ー予約から処方まで
 4.1 待ち時間なし。スキマ時間で受診可能
5 【補足】熟睡を作る3つのセルフケア
 5.1 朝の光を5分浴びる
 5.2 入浴は就寝の90分前
 5.3 夕食後の照明を落とす
6 熟睡を取り戻し、活力ある毎日へ

 

 

「夜中に2時、3時と何度も目が覚めてしまう…」

 

こうした悩みを「年齢のせい」や「仕事の疲れ」と諦めてはいませんか。

 

夜中に何度も目が覚める原因は一つではありません。ストレスや自律神経の乱れだけでなく、更年期、睡眠時無呼吸症候群、夜間頻尿などが背景に隠れていることもあります。 

 

こま切れ睡眠の放置は、日中のパフォーマンス低下を招くだけでなく、将来的な高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まることが医学的にも分かっています。

 

「不眠くらいで病院に行くのは恥ずかしい」と我慢する必要はありません。これからの人生を現役で元気に過ごすために、今こそ適切な医学的ケアに頼るタイミングです。

 

今回は自律神経の乱れによる睡眠障害について解説します。

 

 

| 睡眠を妨げる自律神経の乱れとは 

 

パソコンを開き仕事をするサラリーマンの手元

 

夜中に目が覚めてしまう背景には、自律神経のスイッチがうまく切り替わっていないという深刻な機能低下が隠れていることがあります。

 

人間の身体は、日中のアクティブな時間帯に働く「交感神経(こうかんしんけい)」と、夜間のリラックスした時間帯に働く「副交感神経(ふくこうかんしんけい)」の2つが、シーソーのようにバランスを取りながら生命活動を維持しています。

 

本来、睡眠中は副交感神経が優位になり、心拍数や体温を下げて脳と内臓を深く休ませなければなりません。

 

しかし、何らかの理由で交感神経が過剰に働いたまま夜を迎えてしまうと、身体は「戦闘モード」を維持した状態になります。その結果、眠りが極端に浅くなり、寝返りを打った瞬間や時計の秒針の音、わずかな温度変化といった些細な刺激を脳がキャッチして、パチッと目が覚めてしまうのです。

 

この自律神経の乱れを引き起こす要因は、性別や年齢、置かれている環境によって大きく異なります。

 

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| 責任世代を襲う「脳の興奮」と覚醒 

 

寝不足で頭を抱えるサラリーマン

 

職場において管理職や専門職など、働き盛りで責任ある重要なポジションを任されている方は、常に強いプレッシャーや人間関係のストレスに晒されています。

 

日中に張り詰めた神経は、帰宅したからといって簡単にはオフになりません。

 

特に以下のような自覚がある方は注意が必要です。

 

・自宅に帰ってからも仕事のメールやタスクが頭から離れない
・ベッドの中で「明日の会議」や「トラブルの対処法」を考えてしまう
・夜遅くまでパソコンやスマートフォンの画面を眺めて情報収集をしている

 

 

これらはすべて、脳の興奮を長引かせて交感神経を刺激し、深夜の覚醒を引き起こす直接の引き金になります。頭は疲れているのに、神経が過剰に覚醒しているというジレンマが、中途覚醒をより複雑にしているのです。

 

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| 【女性】更年期の不調が睡眠を阻む 

 

眠れなくて困っている更年期の女性 

 

女性の場合、40~50代は更年期という大きな身体の変化を迎える時期であり、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少が自律神経のバランスにも影響を及ぼします。

 

女性ホルモンの分泌を調節する脳の視床下部は、体温調整や自律神経の働きをコントロールする役割も担っています。

 

そのため、更年期にエストロゲンの減少すると視床下部の働きが不安定になり、体温調整機能や自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、更年期特有の「ホットフラッシュ(突然のほてりや発汗)」や動悸などの症状が現れ、夜中に汗をかいて目が覚めたり、眠りが浅くなったりすることがあります。

 

さらに、この年代は子供の独立や親の介護、仕事上の責任の変化など、生活環境の変化が重なりやすい時期でもあります。こうした身体的・精神的な負担が重なることで、不眠が長引いたり悪化したりするケースも少なくありません。

 

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| 薬が怖い方へ。体に優しい漢方治療 

 

漢方薬 

 

睡眠の治療と聞くと、「一度飲み始めたら一生手放せなくなるのではないか」「日中まで頭がぼーっとして仕事に支障が出るのでは」という不安が頭をよぎるかもしれません。

 

実際に、従来の西洋医学的な睡眠薬(睡眠導入剤)に対して強い抵抗感や恐怖心を抱き、限界まで受診を我慢してしまう方は非常に多いです。

 

そうしたお薬への不安を持つ方へ向けて、当院では無理に脳を眠らせるのではなく、体質そのものを専門的に見直して自律神経のバランスを整える「漢方治療」をご提案しています。

 

漢方薬は、身体全体の調和を取り戻すことで自然な眠気を引き出すため依存性が低く、翌朝へ薬の影響が残りにくいという特徴があります。

 

漢方薬に興味はあるけど、本当に自分に合っているのかわからないという方は、一度当院のオンライン診療でご相談してみてはいかがでしょうか。

 

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| 自律神経を整える4つの漢方アプローチ 

 

東洋医学では、中途覚醒の原因をただ「眠れない」という一点で捉えるのではなく、「なぜ眠れなくなっているのか」という個々の体質や精神状態(証:しょう)を深く分析し、適した漢方を選定します。

 

ご自身の体調や症状に近いものを選び、漢方の特徴をチェックしましょう。

 

・精神的な疲れや不安が強く、消化器の元気がなくなっている→加味帰脾湯(かみきひとう)
・イライラや焦燥感、神経過敏が目立つ→抑肝散(よくかんさん)
・体力があり、ストレスによって胸が苦しい、のぼせや動悸があったりする→柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・心身ともに疲れ果てていて、逆に神経が冴え渡ってしまっている→酸棗仁湯(さんそうにんとう)

 

 

– 加味帰脾湯(かみきひとう) 

 

精神的な疲れや不安が強く、消化器の元気がなくなっている方に適しています。

 

東洋医学でいう「血(けつ)」を補い、心身の消耗を癒やすことで神経を落ち着かせます。「布団に入るとあれこれ考えすぎてしまう」「嫌な夢をよく見てパッと目が覚める」というタイプの中途覚醒に効果が期待されます。

 

≫加味帰脾湯について医師に相談する

 

 

– 抑肝散(よくかんさん) 

 

イライラや焦燥感、神経過敏が目立つ方に用いられます。

 

もともとは子供の夜泣きや引き付けに使われていた薬ですが、大人の高ぶった神経(東洋医学でいう「肝」)を抑えるのにも極めて有効です。自律神経の過緊張による「脳の興奮」を優しく鎮め、リラックスした状態を作ります。なお、長期使用時や高齢者への投与では偽アルドステロン症を発症するリスクがあり、定期的な経過観察が必要です。

 

≫抑肝散について医師に相談する

 

 

– 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 

ある程度体力があり、ストレスによって胸が苦しくなったり、のぼせや動悸があったりする方に適しています。

 

「気の滞り」を改善し、重鎮安神薬(じゅうちんあんじんやく)と呼ばれる「牡蛎(カキの殻)」などの成分が、浮き足立って過敏になった気持ちを落ち着かせ、深い眠りへと導きます。

 

≫柴胡加竜骨牡蛎湯について医師に相談する

 

 

– 酸棗仁湯(さんそうにんとう) 

 

心身ともに疲れ果てていて、逆に神経が冴え渡ってしまっている方に適しています。

 

眠るためのエネルギー(滋養)そのものが枯渇している状態であるため、それを優しく補うことで、身体が本来持っている自然な睡眠リズムを取り戻させます。

 

≫酸棗仁湯について医師に相談する

 

 

| 更年期不眠を救うHRTと医療用漢方 

 

薬を飲む中年女性

 

女性特有の更年期に伴う中途覚醒に対しては、原因がホルモンバランスの乱れとハッキリしているからこそ、さらに専門的で多角的なアプローチが可能です。

 

当院では、低下したエストロゲンを補うことでホットフラッシュなどの症状の改善が期待できる「ホルモン補充療法(HRT)」を取り扱っています。

 

これに加えて、婦人科領域で長く信頼されている医療用漢方薬(当帰芍薬散や加味逍遙散など)を組み合わせるなど、一人ひとりの症状に合わせて治療法を提案します。

 

不眠という表面的なお悩みだけでなく、更年期に伴う心身のトータルケアを行えるのが、当院の大きな強みです。

 

▼当院で行っているホルモン補充療法についてはこちら▼
更年期障害の治療とは?~症状からホルモン療法(HRT)について解説~

 

 

| 人目を気にせず話せるオンライン診療 

 

スマホで受診する男性 

 

「不眠くらいで病院に行く姿を見られたくない」
「知り合いに会ったら気まずい」
「そもそも忙しくて平日に通院する時間など1時間も取れない」

 

中高年のとくに男性の方からは、このような切実な本音がよく聞かれます。病院の白い待合室でじっと座っていること自体に、プライドや気恥ずかしさを感じる方も決して少なくありません。

 

当院は、そうした心理的・物理的な受診ハードルの解消が可能な「オンライン診療専門」のクリニックです。

 

 

| 自宅でリラックス。本音で話せる安心感 

 

オンライン診療の大きなメリットは、プライベート空間で診察が受けられるという点にあります。

 

通院のための移動時間はもちろん、病院の待合室で誰かに遭遇するリスクはありません。誰の目も気にする必要がないため、ご自身の書斎やリビングなど、リラックスできる環境から医師とつながることができます。

 

自宅という安心感があるからこそ、「実は最近、仕事で行き詰まっていて…」「薬を飲むのが本当に不安で…」といった、普段なら他人の前では言えないような本音や、繊細なお悩みを細部までじっくりと医師に打ち明けることができるのです。

 

 

| 時間を気にせず丁寧なカウンセリング 

 

当院が診察を行う上で「核」としているのがカウンセリングです。オンライン診療は、対面での精密な医療器具を使った検査ができないからこそ、患者様が「これなら納得できる」と思えるまでお話を伺います。

 

そのため、「3分くらい画面越しに話して薬を処方されて終わりなのでは?」という不安な気持ちにも寄り添います。

 

これまでの生活習慣、お仕事の状況、どのようなタイミングで目が覚めてしまうのか、一つひとつ丁寧に紐解きながら、あなたと一緒にオーダーメイドの治療プランを作り上げていきます。

 

なお、症状によっては対面診療をご案内する場合があります。

 

予約ページへのボタン

 

 

| スマホで完結ー予約から処方まで 

 

オンライン診療の具体的な流れは、スマートフォンの操作に慣れていない方でも戸惑わないよう、徹底的にシンプルに設計されています。

 

 

| 待ち時間なし。スキマ時間で受診可能 

 

当院は完全予約制を導入しているため、従来の病院でストレスとなる「長い待ち時間」がありません。

 

予約した時間になれば、お手元のスマートフォンやパソコンから指定のURLをワンタップするだけで、すぐに医師との診察がスタートします。

 

これまでの通院のように、半日仕事を休んだり、週末の貴重な時間を潰したりする必要はありません。

 

・平日の仕事終わりの時間帯
・在宅勤務の昼休みの30分
・出張先でのちょっとした空き時間

 

このように、ご自身のライフスタイルに合わせた「スキマ時間」を有効活用して、医療ケアを受けることが可能です。

 

さらに、お薬は自宅にお届けするほか、お近くの調剤薬局をご指定いただければ当日に受け取りも可能です。当日の予定に合わせて、柔軟に対応ができます。

 

▼当院のオンライン診療についてより詳しく知りたい方はこちら▼
オンライン診療の流れ

 

 

| 【補足】熟睡を作る3つのセルフケア 

 

朝まで熟睡している中年男性

 

当院での適切な医療ケアと並行して、日々の生活リズムの土台をほんの少し意識して整えることも、自律神経の回復を助け、中途覚醒を予防する大きなサポートとなります。

 

これらは、実際のオンライン診療の場でも患者様の体質に合わせて細かくお伝えしている「睡眠衛生指導」の核となる部分です。今日からでもすぐに試せる、代表的な3つのセルフケアをご紹介します。

 

 

| 朝の光を5分浴びる 

 

朝日を浴びる男性

 

朝起きたら、まずはカーテンを開けてベランダや窓際で5分間、太陽の光を浴びてください。曇りや雨の日であっても、窓際に行くだけで脳には十分な光が届きます。

 

体内時計のズレをリセットするだけでなく、朝に光を浴びることで、脳内で「セロトニン」という幸せホルモンが分泌されます。このセロトニンが、夜になると自然な眠気を誘う「メラトニン(睡眠ホルモン)」へと姿を変えるのです。朝の過ごし方が、実はその日の夜の熟睡度を決定づけています。

 

 

| 入浴は就寝の90分前 

 

お湯をはったお風呂

 

お風呂はベッドに入る約90分前に済ませるのがベストです。39度から40度前後のぬるめのお湯に、15分ほどゆっくりと肩まで浸かってください。 

 

なぜなら、入浴の時間が睡眠の質を大きく左右する「深部体温(体の中心の温度)」のコントロールに関わっているからです。

 

人間は、一度上がった深部体温が急激に下がっていくときに、強力な眠気を感じ、眠りが深くなるようにできています。

 

なお、熱すぎるお湯(42度以上)は、逆に交感神経を刺激して脳を覚醒させてしまうため逆効果です。

 

 

| 夕食後の照明を落とす 

 

照明を落として暗くした部屋 

 

夕食を終えた後の時間帯は、部屋の主照明を消して間接照明に切り替えるか、調光機能を使って部屋全体を少し薄暗い環境にしてみてください。

 

「少し暗めの落ち着いた空間」を意識することが、自律神経を副交感神経へとスムーズに切り替えるための最高のスイッチになります。

 

 

| 熟睡を取り戻し、活力ある毎日へ 

 

夜中に何度も目が覚めてしまう憂鬱な状態を、「もう歳だから」「仕事が忙しい時期だから」と我慢し続ける必要はありません。

 

睡眠は、あなたが明日を生きるためのエネルギーをチャージする、大切な時間です。

 

自律神経の乱れを放置せず、医学的な正しいアプローチによって整えることは、日中の集中力を取り戻し、趣味を全力で楽しみ、家族と笑顔で過ごすといった、これからの人生の質を高めることに直結しています。

 

「こんな些細な相談をしていいのだろうか」と躊躇する必要はありません。当院は、あなたのその小さな悩みに寄り添います。

 

まずは一度、あなたの今夜の眠りについて、医師へ相談してみてはいかがでしょうか。

 

朝までぐっすり眠れる毎日を取り戻すために、当院がお役に立てることがあるかもしれません。

 

 

迷った時は、
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参考文献

・厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023
・厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット) 不眠症
・厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット) 快眠と生活習慣
・日本産婦人科学会 更年期障害

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