ピル処方はオンラインと病院どっちがいい?比較と選び方のポイント
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目次
1 オンラインと病院のピル処方、価格は違うの?
1.1 ピルの種類
1.2 目的によっては保険適用される場合もある
2 メリット・デメリットの比較
2.1 オンラインのピル処方・メリット
2.2 オンラインのピル処方・デメリット
2.3 病院のピル処方・メリット
2.4 病院のピル処方・デメリット
3 オンラインと病院どっちのピル処方が良いの?
3.1 オンラインが良い方
3.2 病院が良い方
4 オンラインのクリニック・選び方のポイント
4.1 信頼できるクリニックを選ぶ
4.2 事前に価格の比較検討をする
4.3 予約の取りやすさ・システムの確認
4.4 取扱いのあるピルの種類を確認する
5 オンラインのピル処方の流れ
5.1 予約・問診
5.2 オンライン診療
5.3 支払い手続き
5.4 ピルが届く
6 オンラインのピル処方で気をつけること
6.1 健康状態を正確に申告する
6.2 トラブルの対処法を確認しておく
6.3 正しい薬の服用をする
6.4 信頼できるクリニック以外の通販サイトには注意
7 まとめ
病院に行かなくてもピルが処方できる、オンライン診療をご存じでしょうか。
忙しくて通院が難しい方や、病院が近くにない方にとって、オンライン診療は便利なシステムです。
ただ、対面式のクリニックや病院と何が違うのか、どのように選べばいいのか、心配なポイントが多いかもしれません。
この記事では、オンライン診療と病院の違いについて、メリット・デメリットを比較しながら詳しく解説します。
どちらを選ぶか迷っている方は、ぜひ参考にして、自分に適したピル処方を受けましょう。
オンライン診療と病院のピル処方の価格は、基本的に差はありません。
ピル処方は主に月経困難症などの治療では保険適用される場合もあり、避妊や月経移動が目的の場合は自費診療となります。
保険診療と自費診療では処方されるピルの種類が違い、オンライン診療と病院で大きく価格の差があるわけではありません。
さらにピルの種類によって価格も変わるため、以下で詳しく解説します。
ピルには大きく分けて以下のような種類があり、服用する目的や期待する効果によって使い分けられます。
・超低用量ピル
・中用量ピル
低用量ピルは避妊以外にも月経困難症や子宮内膜症の抑制などの目的で処方され、副作用も比較的少ない傾向があります。
超低用量ピルは、低用量ピルよりも女性ホルモンが少なく、月経困難症や子宮内膜症に伴う疼痛の改善などの効果が期待できます。
中用量ピルは含まれている女性ホルモンが多いため、高い避妊効果が期待でき、月経移動の目的で処方されることも多いですが、副作用が出る可能性があるため注意が必要です。
ピルの価格は、低用量ピルは2,000円~3,000円、超低用量ピルは3,000円~9,000円、中用量ピルは3,000円~9,000円が目安です。
この他に、緊急避妊薬としてアフターピルがあり、価格は約7,000円~9,000円ほどとなります。
ピルの処方は目的により保険適用されるか、保険適用外か異なります。
病気(子宮内膜症の治療や月経困難症の改善など)が目的の場合は、保険が適用されるケースがあります。
避妊や月経移動は保険適用外のため、自費診療です。
オンライン診療と病院のどちらでピルを処方するのかを判断するためにも、メリット・デメリットを知っておきましょう。
比較項目 | オンライン | 対面式のクリニック |
---|---|---|
時間の短縮 | 通院・待ち時間がかからない | 通院・待ち時間がかかる |
診療費 | 自費診療の場合、診療費はクリニックにより異なる
保険診療では診療費がかかるが、対面と比較すると負担が軽い |
通常の診療費がかかる |
プライバシー | 確保されている | 待合室で他の人がいる可能性はある |
定期購入 | 自費診療は定期購入や割引も対応可能な場合もあり、プランを選べる | 1~3シートごとに診察が必要なクリニックが多い |
診療時間 | 夜の診療があることが多い | 休日や夜に対応していないケースがある |
検査 | 検査は実施できないため、健診内容を代用することが多く、必要があれば対面式のクリニック受診を勧められることがある | 血液検査やエコーなどの検査を実施する |
ピルの受け取り | 当日発送しても受け取りは翌日以降になる | 当日受け取れる |
緊急時の対応 | 相談はできるが処置はできない | 診療時間内であれば処置が可能。診療時間外は相談や処置はできない |
比較項目を簡単にまとめましたが、以下では詳しく解説します。
オンラインのピル処方のメリットは、以下の通りです。
・プライバシーが守られる
・診療時間が比較的長い など
オンライン診療には通院時間や待ち時間がないのは、忙しい方にとって嬉しいメリットです。
夜間診療を行っているクリニックもあるため、平日は仕事で病院に行けないとお悩みの方や、緊急で相談したい方にも適しています。
医師との一対一での診療のため、他人に知られることなく、プライバシーは守られています。
また、自費であれば多くのクリニックでは、定期購入やまとめ割引が可能なプランがあり、ピルの購入価格を抑えられる可能性もあります。
オンラインのピル処方においてのデメリットは、以下の通りです。
・受け取りは翌日以降になる など
血液検査やエコーなどは、オンライン診療では受けられません。
クリニックによっては外来で検査を受けられる場合もありますが、検査を受けたい方は対面の診療を受けましょう。
また、オンライン診療ではピルはその場で受け取れず、当日発送だとしても到着は翌日以降となります。
病院のピル処方のメリットは、以下の通りです。
・ピルを当日受け取れる など
対面の診察を希望する方は、病院で実際に医師と相談できるのがメリットです。
血液検査やエコーなどの検査が受けられるため、リスクが気になる方は医師に相談するのが良いでしょう。
また、ピルを当日受け取れるのも、急ぎの場合にはメリットになります。
病院のピル処方のデメリットは、以下の通りです。
・診療時間が限られている
・受付や待合室で他の人と会う など
通院にかかる時間や、予約制だとしてもどうしても待ち時間がかかること、診療時間が限られているのは、忙しく時間が捻出しづらい方には通いづらいポイントです。
また、他の人の目が気になる、緊張してしまうなど、苦手意識がある方にとっては、病院に通うのはハードルが高いかもしれません。
オンラインと病院では、ピル処方するならどちらが良いか、人によって条件が異なります。
ここでは、オンラインか病院のピル処方では、どんな方に適しているのかを詳しく解説します。
以下のような方には、オンラインのピル処方が良いでしょう。
・近くに病院がない
・価格を抑えたい など
通院、待ち時間、ピルを受け取る時間など、1回にかかる時間のほとんどを短縮でき、診察の時間のみでピルの処方が済むため、時間がない方はオンライン診療を検討してみましょう。
近くに病院がなく、通院するのが難しい方にも、オンライン診療なら移動時間がかかりません。
ピルの処方に診察代がかからない、初診が無料などのメリットや、長期間分をまとめて購入できて割引があるクリニックならば、ピルにかかる価格も抑えられる可能性があります。
また、対面で医師と話すのが苦手な方も、オンライン診療の画面越しなら話しやすいケースもあり、気になることも相談しやすい環境です。
病院でのピル処方が良いとされている方は以下になります。
・すぐにピルが必要 など
医師と対面で直接話がしたい方、血液検査やエコーなどの検査をしてからピルを服用したい方は、病院が良いでしょう。
また、診察を受けた当日、すぐにピルが必要な方は病院を受診しましょう。
ただし、時間がかかったり、価格が高くなったりするため、デメリットを理解したうえで選択してください。
オンライン診療が合っていると判断しても、どのクリニックを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。
オンラインでピル処方ができるクリニックをどう選べばいいのか、ポイントを解説します。
ピルは継続して服用するため、クリニックとの信頼関係が重要です。
担当医師との良好なコミュニケーションが取れるように、カウンセリングで相談しやすいクリニックを選ぶのが良いでしょう。
不安や疑問、なかなか他人に言えない悩みなどをきちんと話せて、丁寧に回答・説明があるクリニックは信頼できます。
ホームページでクリニックの理念や取り組み、オンライン診療の仕組みなどを確認しておくのも、参考になります。
オンライン診療をどのクリニックにするか検討する際には、ピルの価格を比較検討しておくのも大切な要素です。
ピルは自費診療の場合が多く、同じ種類でもクリニックによって価格が異なります。
ピル自体の価格だけでなく、診療費がかかるのか、初診だけ無料なのかも確認が必要です。
また、送料によって総額が変わるため、比較検討の参考にしてください。
オンライン診療は希望の日時を予約するのが基本のため、予約の取りやすさもポイントとなります。
専用のアプリがあったり、空いている日を選べたり、クリニックによって予約方法はさまざまです。
特に初めての利用の場合は、どのような流れで予約をすればいいのか、診察までの流れなど、きちんと説明されているクリニックを選びましょう。
オンライン診療をするクリニックが希望するピルを取り扱っているか、事前に確認しておきましょう。
例えば低用量ピルを希望していたとしても、さまざまな種類があり、クリニックが取り扱っていない可能性があります。
特に、過去に副作用が強く出たり、合わないと診断されて種類を変更したりした場合は、そのピルを避けて違うものが希望できるかが重要です。
ただし、ピルを初めて服用する方は、どれが体質に合っているかわからないため、医師とよく相談するとよいでしょう。
オンラインでピルを処方する際は、以下のような流れで行われます。
クリニックによって異なる場合もありますが、事前に流れを確認しておくことで、不安の低減にもつながるため、参考にしてください。
始めにスマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器を利用して、クリニックのホームページやSNSから、オンライン診療の予約をします。
アプリのダウンロードや専用ページへアクセスするなどの指示に従って、予約を進めます。
この際、身分証明書や健康保険証、支払いのためのクレジットカード登録などが必要な場合もあるため、手元に用意しておきましょう。
また、問診表の入力もこの時点で行われることが多く、健康状態や服用している薬などを正確に記入することで、スムーズなオンライン診療が可能となります。
オンライン診療の形態は、クリニックによってさまざまです。
ビデオ通話や電話で医師とリアルタイムでやり取りができる方式を採用しているクリニックならば、気になることをその場で相談できます。
対面が苦手な方は、チャット形式でテキストでオンラインピル処方をするクリニックもありますが、やり取りに時間がかかる可能性があることは理解しておきましょう。
また、オンライン診療を受ける際は、個人情報保護のためにも本人以外が立ち会う場合は事前に医師の許可を得る、医師の了承なく録音・録画・撮影をしないなどの注意事項を確認するとよいです。
オンライン診療では、クレジットカード決済が多く採用されています。
予約時に登録しておけば、支払いがスムーズに進みます。
ただし、クリニックによっては、銀行振り込みや窓口での支払いが必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
オンライン診療では、ピルが処方されるとほとんどの場合は自宅に届きます。
到着は早くて翌日となり、天候や地域などの宅配状況によっては2~3日かかることもあるかもしれません。
また、処方箋の扱いはクリニックにより異なり、紙・電子処方箋などの方法によって受け取り方が変わります。
オンライン診療のピル処方では、対面式クリニックとは異なる点で気をつけなければいけないことがあります。
医師と直接対面しないオンライン診療だからこそ、注意点を理解しておくのが重要です。
「安心・安全にオンライン診療を受けるためのチェックリスト」(厚生労働省)を確認し、チェックしてみてください。
ピルには、処方できない疾患や習慣があるため、オンライン診療の問診表には健康状態を正確に記入しましょう。
35歳以上で1日15本以上の喫煙者や、分娩後6週以内、高血圧、糖尿病など、ピルを服用することで容認できない健康上のリスクがあるとされている場合があります。
もしも不正確な情報のままピルの服用を続けると、副作用や静脈血栓塞栓症などのリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。
関連記事
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ピルの服用でわからないことや、副作用などのトラブルがあった場合はどのようにしたらいいのか確認しておきましょう。
オンライン診療を再度予約するのか、専用の相談窓口が設けられているのか、クリニックによって対応はさまざまです。
いざというときにお悩みを相談できるように、通常のオンライン診療とは別に、医師や心理士、保健師などの専門家に相談できるシステムが整っているクリニックであるかも、選ぶポイントになります。
関連記事
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ピルの服用方法は薬の種類によって異なりますが、オンライン診療時に注意点の説明がされ、きちんと指示通りに正しい服用をすることで、効果が期待できます。
ピルによって服用を休む『休薬期間』がある、決まった時間に飲み忘れた場合の対処法など、ピルは一般的な薬とは違う飲み方のため、きちんと服用方法を理解しておく必要があります。
特に初めてピルを服用する方は、オンライン診療の際に医師とよく相談して、疑問を解消しておきましょう。
オンラインでピルが購入できるとはいえ、信頼できるクリニック以外の通販サイトには注意してください。
ピルを処方する際には、医師の診断が必要です。
また、海外のサイトから購入するのは、偽物や異物が混入している可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。
ピルの処方をオンラインと病院どちらにするか、判断基準は人それぞれです。
どちらにもメリット・デメリットが存在するため、両方を比較検討してみてください。
オンライン診療は、時間短縮をしたい方におすすめです。
クリニックによって予約システムや相談方法が異なるため、生活スタイルに合った方式を採用しているクリニックを選びましょう。ピルの服用でお悩みを我慢することなく、快適な生活を送ってください。
当院では、初診からオンライン診療が可能で、ピルの処方をする場合の診察料は無料です。
医師への相談に加えて、心理士や管理栄養士、保健師などの専門家とも連携しているため、ピルの服用で心配なことがある場合も相談できます。
ピルのオンライン処方を希望している方、生理や女性特有のお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献
厚生労働省 オンライン診療について 安心・安全にオンライン診療を受けるためのチェックリスト 偽造医薬品問題の現状と対策について 令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項Ⅱ(情報通信機器を用いた診療) オンライン診療の適切な実施に関する指針 令和5年度 緊急避妊薬販売に係る環境整備のための調査事業報告書(概要)
日本産婦人科学会 低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)
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