胃痛の原因と対処法とは?痛みを和らげる姿勢や薬について解説
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執筆者
シンクヘルスクリニック 院長
産婦人科専門医 岩佐美穂
目次
1 胃痛の原因
1.1 過度のストレス
1.2 食生活の乱れ
2 胃痛を和らげる対処法を紹介
2.1 楽な姿勢をとる
2.2 食べ物・飲み物は温かいものを選ぶ
2.3 胃の刺激になるものを避ける
2.4 禁煙する
2.5 胃薬を飲む
3 胃痛は我慢せずに医師へ相談する
3.1 オンライン診察で対処できる場合も
3.2 オンライン診察で対応可能な症状
4 まとめ
胃が痛くて、仕事や家事、勉強に集中できず困ってしまった経験はありませんか。
胃が痛いと食事も満足に摂れずに、ますます具合が悪くなってしまうのではと不安になりますよね。
胃痛の原因は、環境や食事など多岐にわたります。今回は、普段から気になるストレスと食生活に焦点をあてて、対処法までご紹介します。
胃痛のおもな原因としてあげられるのは、ストレスと食生活です。
新生活など生活環境の変化や、重要な仕事を任された時には大きなストレスを感じることでしょう。
そのような生活が続くと、ストレスが溜まりすぎて胃にも影響を与えるのです。
ストレスにより自律神経が乱れると、胃酸の分泌や胃の運動機能が異常をきたし、胃の粘膜が過敏になることで胃痛を引き起こすことがあります。
とくに胃痛を感じるものの、検査をしても胃に異常が見られない場合は機能性ディスペプシアが疑われ、食後の胃もたれや心窩部痛(胃の上部、みぞおちあたりで感じる痛み)が症状としてあらわれます。
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胃は食べ物が通る臓器なので、食生活の乱れは胃痛に大きな影響を与えます。
・早食い
・暴飲暴食
このような食事内容や食べ方は、胃酸を過剰に分泌させて胃壁を傷つける要因となり、その結果胃痛が起こるのです。
突然来る胃痛を和らげるため、姿勢や生活習慣に関して対処すべきポイントをご紹介しましょう。
胃痛を感じた場合、自分にとって楽な姿勢をとるとよいでしょう。
とくに、横向きの姿勢をとることで胃の不快感がやわらぐことがあります。一般的に、左側を下にすると胃酸の逆流を防ぎやすいとされています。
冷たい食べ物や飲み物は一時的に胃の働きを抑えることがあり、胃の痛みが悪化することもあるため、胃の調子が悪いときは避けるのが無難です。
スープやお茶など、温かい飲み物や食べ物を摂るよう心がけましょう。
ただし、熱すぎるものも胃壁を刺激するため、温度には注意が必要です。
先ほど食生活の乱れが胃痛の原因になるとお伝えしましたが、以下の飲食物は胃の粘膜を刺激して症状を悪化させることがあります。
胃痛があるときは控えるとよいでしょう。
・脂っこいもの
・酸味の強い食べ物
・カフェイン
・アルコール など
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古くから胃潰瘍と喫煙の関係性はさまざまな研究から証明されており、喫煙は胃潰瘍の発症リスクになるという報告もあります(※)。
喫煙は胃潰瘍をはじめ、消化管疾患のリスクを高めるとされており、禁煙することで胃の健康を保ちやすくなります。
胃痛が辛いときは、無理をせずに胃薬で症状の緩和をはかるのも一つの手段です。
現在は市販の胃薬も多く販売されていますが、薬の成分や効果はさまざまで、自分に合ったものを選ぶのは簡単ではありません。胃の状態によっては、かえって症状を悪化させる薬もあるため、自己判断での服用には注意が必要です。
そのため、自分の症状に合った薬を服用したい場合は医師に相談し処方を受けることがおすすめです。
ただの胃痛だからと我慢してしまう方も多いですが、その胃痛には他の病気が隠れている場合もあります。
早期に治療を開始すれば大事に至らずに済む可能性もあるため、放置せずに医師に相談するしてみてはいかがでしょうか。
仕事などで忙しく病院に行く時間がとれない場合は、オンライン診療という手もあります。
オンライン診療は、予約から診察までをパソコンやスマートフォンで済ませられ、自宅や職場から都合のよい時間に診察が可能です。
通院のために仕事を早退したり休んだりする心理的・時間的な負担の軽減も期待できます。
当院のオンライン診療で対応可能な胃腸に関わるものは以下の通りです。
・下痢
・便秘
・嘔吐
医師が症状を丁寧にヒアリングし、適切な薬の処方を行います。
なおオンライン診療によって、対面による治療が必要と判断された場合は医療機関への診察をご案内することもあります。
胃痛の原因としては、ストレスのためすぎや食生活の乱れが考えられます。
また、対処法としては
・温かいものを摂り冷たいものは避ける
・胃の刺激につながるものは避ける
・禁煙する
・胃薬を飲む
などがあげられます。
ただの胃痛だからと我慢するのではなく、医師に相談し自分に合った薬を処方してもらうと、不安感の軽減にもつながるでしょう。
仕事が忙しく病院に行く時間がない方は、オンライン診療を活用すると医療につながるハードルが下がります。些細な症状でも、生活に影響が出る前に一度医師へ相談してみてはいかがでしょうか?
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参考文献
文部科学省 喫煙、飲酒と健康
機能性ディスペプシアの診断と治療
摂取する水の温度と量がヒトの胃運動に及ぼす影響