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コーヒーを飲むと下痢になる原因とは?~対処法から付き合い方も解説~

コーヒーを飲むと下痢になる原因とは?~対処法から付き合い方も解説~

監修者:シンクヘルスクリニック院長 産婦人科専門医 大村 美穂
執筆者:ライター 松原知香 (管理栄養士)

 

 

目次
1 コーヒーで下痢になる原因

 1.1カフェインが消化管を刺激する

 1.2アレルギーの可能性はあるの?

2 下痢になった時の対処法

 2.1コーヒーなどの刺激物は控える

 2.2水分補給をしっかりする

 2.3体を温める

 2.4消化しやすい食べ物から摂る

3 下痢に悩まずコーヒーを飲むためには

 3.1原因をはっきりさせる

 3.2空腹時は控える

 3.3飲み過ぎない

4 まとめ

 

 

「コーヒーを飲むと毎回下痢になる」

「コーヒーの成分が体質に合わないのかな?」

 

コーヒーといえば、朝の目覚めや仕事の休憩時に楽しむ方が多いですね。

 

一方でコーヒーを飲むと下痢になってしまうため、トイレの心配があって飲むのが不安な方もいらっしゃるようです。

 

コーヒーを飲むと下痢になってしまう方の体の中では、どのようなことが起こっているのでしょうか。今回はコーヒーを飲むと下痢になる原因と、下痢になった際の対処法についてご紹介します。

 

下痢になるのが心配でコーヒーを飲めない方が、コーヒーとどのように付き合っていけばよいかについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

| コーヒーで下痢になる原因

 

コーヒーで下痢になる原因

 

コーヒーを飲むと下痢になってしまう原因は、可能性としていくつかあります。今回は2つご紹介しましょう。

 

 

| カフェインが消化管を刺激する

 

コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、消化管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐につながります。

 

そもそもカフェインとは、神経を落ち着かせるアデノシンという物質とよく似た構造をしています。 そのため、本来アデノシンが結合する部分にカフェインが結合してしまい、アデノシンの効果が発揮されず興奮状態となるのです。

 

ちなみにカフェインの過剰摂取は、消化管症状以外にもめまいや震え、不眠といった状態を引き起こす可能性があります。

 

さらに、カフェインはコーヒーだけではなくエナジードリンクや紅茶など身近な飲み物に含まれています。

 

知らず知らずのうちにカフェインを過剰に摂取していた結果、下痢が起きているのかもしれません。

 

 

| アレルギーの可能性はあるの?

 

アレルギーの可能性はあるの?

 

食物アレルギーで下痢を引き起こすこともあるため、下痢はコーヒーによるアレルギー反応なのではと疑う方もいらっしゃいますが、現在コーヒーによるアレルギーの報告はありません。

 

ただし、コーヒーの成分(おもにカフェイン)による「食物不耐症」の可能性はあります。

 

食物不耐症とは、摂取した食べ物をうまく消化できないため消化管症状などを起こすことです。有名な食物不耐症に、牛乳を飲むとお腹が緩くなる「乳糖不耐症」があり、摂取してから約数時間後に下痢や腹部膨満感、吐き気などの症状がみられます。

 

カフェオレのように牛乳を混ぜている場合は牛乳・コーヒーどちらかの不耐症である可能性が高いです。

 

一方、ブラックコーヒーを1杯しか飲んでいないのに下痢になる方は、カフェインの過剰摂取ではなくコーヒーによる食物不耐症の可能性が考えられます。

 

 

| 下痢になった時の対処法

 

もしコーヒーを飲んで下痢になってしまったら、どのように対応したらよいでしょうか。

 

具体的な対処法を4つご紹介します。

 

 

| コーヒーなどの刺激物は控える

 

まず、原因となるコーヒーなどカフェインを含む飲み物は控えましょう。

 

また、コーヒー以外にも消化管にとって刺激物となる香辛料や脂質、冷たいものなどの摂取も避けた方がよいです。

 

  飲み物 食べ物 その他
控えた方がよい食べ物 カフェインを含むもの(コーヒー、紅茶など)

アルコール

牛乳・乳製品

辛いもの(キムチなど)

脂質の多いもの(揚げ物、脂肪の多い肉や魚類)

食物繊維の多いもの

香辛料(唐辛子、コショウなど)

 

 

| 水分補給をしっかりする

 

水分補給をしっかりする

 

下痢が起こると、本来腸で吸収される水分も一緒に排出されるため水分の損失量が多くなります。そのため、普段よりも多く水分補給をする必要があるのです。

 

また、下痢が起こると水分と同時にナトリウムやカリウムといった電解質も同時に排出されるため、これらを補える経口補水液、スポーツドリンクといった飲み物がよいでしょう。

 

 

| 体を温める

 

下痢の時は、体を温めると症状が和らぐ可能性があります。カイロや湯たんぽなどを使い、お腹を温めて安静にしましょう。

 

また、冷たい飲み物は下痢を悪化させる可能性があるので、温かい飲み物やスープを飲んで内側からも温めるとよいです。

 

 

| 消化しやすい食べ物から摂る

 

消化しやすい食べ物から摂る

 

下痢の症状が落ち着き始めたら、消化しやすい食べ物から摂り始めます。

 

消化しやすい食べ物の特徴として、以下の2点です。

 

・脂質が少ない
・食物繊維が少ない

 例)おかゆ、うどん、脂質の少ない肉(鶏むね肉やささみなど)、たまご(加熱済)、温かいスープ

 

食物繊維や脂質を多く含む食べ物は消化に時間のかかり腸に負担をかけるため、下痢の時にみられる水様便から通常の便に戻ってから食べるようにしましょう。

 

 

| 下痢に悩まずコーヒーを飲むためには

 

下痢になるのは怖いけど、コーヒーは好きだから楽しみたい方もいらっしゃいますよね。

 

その場合に気を付けたいことを3つご紹介します。

 

 

| 原因をはっきりさせる

 

自分がコーヒーを飲むと下痢になってしまう原因をはっきりさせると、その後の対処法を正しく選べます。

 

・カフェインを摂り過ぎていないか
・コーヒーを少量飲んで数時間後に下痢になっていないか

 

とくに食物不耐症の可能性がある場合は、自己判断によって間違った対処法を選んでしまうと、より症状の悪化を招く場合もあります。クリニックに行くか、忙しい方はオンライン診療を活用して、医師への相談も選択肢の一つとして考えましょう。

 

 

 

| 空腹時は控える

 

もしコーヒーを飲む際は、なるべく空腹時を避けるとよいです。

 

先ほどもお伝えした通り、コーヒーは刺激物なので空腹時に飲むと食後に飲むよりも直接的に腸へダメージを与えてしまいます。

 

より腸への刺激を抑えるためにも、コーヒーを飲む時は何か食べてから飲むよう心がけましょう。

 

 

| 飲み過ぎない

 

冒頭でも触れましたが、コーヒーの飲み過ぎはカフェインの過剰摂取につながり下痢を招きます。カナダ保健省の発表では、健康な成人の1日のカフェイン摂取量は400mgまでが望ましいとされています。

 

そのため、他の飲み物からのカフェイン摂取も考慮して、1日あたりのコーヒー摂取は2杯程度(1杯あたり150ml)を目安にしましょう。

 

ちなみに、コンビニコーヒーは各社一番小さいサイズ(レギュラーもしくはSサイズ)が150mlに近いです。購入の際は、一番小さいサイズを買うように意識するとよいです。

 

また、製造過程でカフェインを取り除いたカフェインレスコーヒーもあるため、できるだけカフェインの量を抑えたい方はとりいれてみてはいかがでしょうか。

 

 

| まとめ

 

コーヒーを飲むと下痢になる原因は、

 

・カフェインの過剰摂取
・食物不耐症

 

などの可能性が考えられます。

 

下痢になってしまった場合は、コーヒーなどの刺激物は控えて水分補給をしっかり摂ります。体を温めて安静にし、下痢が治まってきたら消化によい食べ物から摂取しましょう。

 

また、カフェインを多く含む飲み物は量に気を付けます。コーヒーであれば、1日2杯(1杯150ml)程度を目安にするとよいです。

 

下痢は放置すると脱水症状につながる可能性があるので、症状が続くようなら医師への相談も検討しましょう。

 

 

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参考文献
農林水産省 カフェインの過剰摂取について
食物アレルギーのしくみ/間違いやすい病気 – ぐんま食の安全・安心ポータルサイト – 群馬県ホームページ(食品・生活衛生課)
斎藤忠夫(2021)乳糖不耐症について 乳糖不耐の特徴、診断方法および食品中の乳糖の低減・除去方法
Caffeine in Foods – Canada.ca

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