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症状がなくても要注意!糖尿病網膜症のサインと対策

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糖尿病網膜症

岩佐美穂

執筆者
シンクヘルスクリニック 院長

岩佐美穂
資格(産婦人科専門医、がん治療認定医)
所属学会(抗加齢学会会員)

日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。

 

 

目次

1 症状がなくても注意!糖尿病網膜症のリスク
 1.1 なぜ怖い?自覚症状なく進行する「沈黙の病気」
 1.2 これってサイン?注意したい初期症状のチェックリスト
2 放置した場合のリスクと対策
 2.1 失明に繋がる「硝子体出血」や「網膜剥離」
 2.2 失明のリスクを回避するための早期受診
3 早めのチェックで安心!今日からできる対策
 3.1 基本は良好な「血糖管理」
 3.2 症状がなくても「定期的な眼科受診」を
4 当院でできる治療サポート(通院の手間を省く)
5 まとめ

 

 

仕事や日々の生活に追われ、ご自身の体のことは後回しになっていませんか。

 

糖尿病の治療を続けながらも、目の合併症は「症状がないから」とつい放置してしまう方も少なくありません。

 

しかし、糖尿病網膜症は自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時には深刻な状態になっていることもある非常に恐ろしい病気です。ご家族に糖尿病の方がいる場合は、なおさらご心配かもしれません。

 

この記事では、糖尿病網膜症のリスクや初期症状、放置した場合に何が起こるのか、そして大切な目を守るための対策を解説します。

 

症状が出る前にリスクに気づき、失明を回避するための知識を一緒に確認していきましょう。ぜひ、最後までお付き合いください。

 

 

| 症状がなくても注意!糖尿病網膜症のリスク 

 

糖尿病の三大合併症の一つである「糖尿病網膜症」。

 

これは糖尿病が原因で、目の奥にある網膜の血管が傷つき、視力低下や失明に至る可能性がある病気です。日本では成人の失明原因の上位であり、決して他人事ではありません。

 

 

| なぜ怖い?自覚症状なく進行する「沈黙の病気」 

 

糖尿病網膜症の最も恐ろしい点は、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。

 

高血糖が続くと、網膜の細い血管は少しずつダメージを受けます。血管が詰まったり出血したりしても、初期は痛みも視力低下も感じにくいため、気づかないうちに病状が進行するのです。

 

 

| これってサイン?注意したい初期症状のチェックリスト 

 

チェックリスト

 

初期の網膜症は無症状であることが多い一方、進行すると次のような症状が現れます。

 

 

目のかすみ:視界がぼやける、すりガラス越しに見える。
飛蚊症(ひぶんしょう):視界に黒い点や虫のようなものが飛んで見える。
視力低下:急に、あるいは徐々に見えづらくなる。

 

これらの症状は、病状がある程度進行したサインかもしれません。

 

「年のせいかな?」と自己判断せず、少しでも気になることがあれば専門医に相談することが重要です。

 

検査などは対面診療が必要な一方で、糖尿病治療の管理や生活習慣のアドバイスはオンラインでも可能です。

 

当院では、糖尿病の方が良好な血糖管理を継続できる支援を行っています。糖尿病の合併症を起こしたくないけど、病院に行く時間がないなど、通院に負担を感じている方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

 

糖尿病外来 オンライン診療

 

 

| 放置した場合のリスクと対策 

 

注意を促す医師 

 

「まだ見えるから大丈夫」と網膜症を放置すると、さらに深刻な状態へ進行し、生活に大きな支障をきたす可能性があります。

 

進行した場合に起こる症状と、早期対策の重要性を解説します。

 

 

| 失明に繋がる「硝子体出血」や「網膜剥離」 

 

網膜症が進行すると、「増殖糖尿病網膜症」という重篤な段階に至ります。この段階では、もろくて破れやすい新生血管が網膜や硝子体に伸びている状態です。

 

硝子体出血:新生血管が破れると、硝子体で大出血が起こります。突然、目の前に墨が流れたような影が見えたり、視界が真っ暗になったりします。
網膜剥離:新生血管とともにできた膜が網膜を引っ張り、網膜が剥がれてしまう状態です。視野の一部がカーテンで覆われたように見えなくなり、放置すれば失明に至ります。

 

ここまで進行すると大掛かりな手術が必要となり、治療しても視力が完全には回復しないケースも少なくありません。

 

関連記事
糖尿病の症状とは?初期症状と早期受診の重要性

 

 

| 失明のリスクを回避するための早期受診 

 

患者に目の症状を説明する医師 

 

視力を失うと生活は大きく変わります。

 

しかし糖尿病網膜症は、適切な時期に治療すれば進行を食い止め、失明のリスクを大幅に減らせます。

 

大切なのは、症状が出る前に病気を発見し、治療を始めることです。糖尿病と診断されたら、見え方に問題がなくても定期的に眼科を受診する習慣が、あなたの未来の「見える」を守る最も確実な方法です。

 

 

| 早めのチェックで安心!今日からできる対策 

 

糖尿病網膜症の進行を防ぎ、大切な目を守るためには、日々の心がけと専門医による定期的なチェックが不可欠です。今日から実践できる具体的な対策をご紹介します。

 

| 基本は良好な「血糖管理」 

 

血糖値測定器と聴診器、問診表

 

網膜症の根本的な原因は高血糖です。そのため、かかりつけ医の指導のもと、食事・運動・薬物療法を行い、血糖値を良好な状態に保つことが最も重要です。

 

血糖値が安定すれば、網膜の血管へのダメージを抑え、網膜症の発症や進行のリスクを低減できます。

 

 

| 症状がなくても「定期的な眼科受診」を 

 

糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても必ず定期的に眼科で「眼底検査」を受けましょう。

 

眼底検査は目薬で瞳孔を開き、網膜の状態を直接観察する検査です。これにより、医師は自覚症状のない初期段階の網膜症も発見できます。

 

・受診の目安:眼の状態にもよりますが、少なくとも年に1回は受診が必要です。網膜症の所見があれば、医師の指示に従い、より頻繁な検査が必要です。

 

眼科は年1回の定期健診が適切ですが、良好な血糖管理を保つためには、血糖値に関する診察はもう少し短いスパンで経過を医師に相談するとよいでしょう。

 

病院に行くために仕事を調整するなど、通院が負担に感じている場合はオンライン診療も選択肢の一つです。

 

オンラインによる糖尿病治療についてはこちら

 

 

| 当院でできる治療サポート(通院の手間を省く) 

 

オンライン診療を受ける男性

 

網膜症そのものの診断には必ず眼科での対面検査が必要です。一方で、すでに医療機関や健診で糖尿病と診断されている方の日々の血糖管理や生活習慣の相談は、オンラインで対応が可能です。

 

「合併症は心配だけど、忙しくて病院に行く時間が作れない」
「まずは気軽に相談したい」

 

シンクヘルスクリニックでは、そのようなお悩みを抱える方のために、オンライン診療を活用したサポートを行っています。

 

糖尿病の治療は継続が何よりも大切です。通院の負担を減らし、治療が続けやすい環境作りをお手伝いします。

当院では、血糖値や体重などのヘルスデータを一括管理できる健康アプリ「シンクヘルス」を活用し、オンラインで糖尿病治療の管理や生活習慣をアドバイスが可能です。

 

網膜症の検査には専門的な眼科での対面診療が不可欠なため、必要に応じて近隣のクリニックへの受診をご案内し、連携を図ります。合併症に関する不安など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

 

| まとめ 

 

今回は、自覚症状なく進行する糖尿病網膜症のリスクと対策について解説しました。

 

・糖尿病網膜症は、初期には自覚症状がほとんどない
・放置すると硝子体出血や網膜剥離など、失明に至るリスクがある
・良好な血糖コントロールと、症状がなくても年1回以上の定期的な眼科受診が不可欠

 

「まだ見えるから大丈夫」という考えが、最も危険かもしれません。忙しい毎日の中でも、ご自身の体を大切にする時間を作ることが、将来の豊かな生活を守ることに繋がります。

 

この記事を読んで少しでも不安を感じた方は、まずはかかりつけ医に相談し、眼科の受診を検討してみてください。症状がないうちからの早めのチェックが、あなたとご家族の安心に繋がります。

 

迷った時は、
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参考文献

厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病網膜症
公益社団法人 日本眼科学会糖尿病網膜症
一般社団法人 日本糖尿病学会 糖尿病合併症について

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