PMSがひどいとどうなるの?原因や対処法を紹介
ホーム > ブログ

執筆者:シンクヘルスクリニック院長 産婦人科専門医 大村 美穂
目次
1 PMSとは
1.1 多くの女性が抱える課題と受診状況
2 PMSの主な症状
3 PMSの原因
4 PMSを減らすためにできる3つのこと
4.1 生活習慣の規則化
4.2 リラックス法を実行
4.3 一人で苦しまずに医療機関で相談
5 まとめ
女性の日常生活に大きな影響を与える「月終前症候群(PMS: Premenstrual Syndrome)」。
生理前になると、心や体に不調を感じて、日常の生活や人間関係に支障が出ることもあります。
この記事では、「PMSがひどい」と感じるあなたのために、症状や原因、そして辛さを減らす方法をわかりやすくお伝えします。
PMSは、生理が始まるおおよそ1週間くらい前から現れる不調のことを指します。生理が始まるとともに症状は改善することが多いです。
なお、心の症状がメインの場合は、月経前不快気分障害(PMDD: Premenstrual dysphoric disorder)ということがあります。
厚生労働省の調査によると、71.3%の女性がPMSまたはPMDDの症状を中等度から高度と感じているそうです。
つまり、PMS症状がひどくて悩んでいる方は多く、珍しいことではありません。
一方で、PMS症状を感じている人のうち、婦人科を受診している人は18.9%にとどまっており、我慢している方がとても多いと報告されています。
PMSは個人差があり、軽度なものから日常生活に支障をきたすほどの重度なものまで様々です。
また、症状は1つではなく、複数のことが多いです。以下に、PMSでよく見られる主な症状を紹介します。
体に出る症状
・頭痛
・胃の不調
・腹痛
・むくみ
・眠気や疲れやすさ
・乳房の張り、痛み
心に出る症状
・イライラする
・気分が落ち込む
・不安感
・集中力の低下
PMSの症状は個人差が大きく、症状も複数のことが多いです。また、PMSがひどくなると、上記の症状がさらに悪化しますので、注意していきましょう。
PMSの原因はまだ完全に解明されていませんが、月経に関係しているホルモンの変化が大きく関係していると考えられています。
また、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の減少も気分の不安感や落ち込みに影響しているといわれています。
これらに加え、体調不良やストレス、食生活もPMSを苦しめる要因になりえるのです。
PMSは日常生活の工夫次第で、症状を軽減させることができるのです。
今回は普段から取り組める3つの方法をご紹介します。自分に合った方法を見つけて、少しでも快適な毎日になるようにしていきましょう。
・食生活を規則正しく
ビタミンB6やカルシウムを含んだ食事を意識しましょう。
(例:バナナ、鰹類、豚肉、細米、素灯、黄色の野菜)
・激しい食べ物やカフェインの食べすぎを避ける
・ウォーキングやストレッチなどの軽い運動
・休養をしっかりとる
・深呼吸でストレスを解消
低用量ピルや漢方薬などを活用することで、PMSの症状の改善が期待できます。症状がつらいと感じた場合は、一人で悩まずにお気軽に婦人科医師にご相談ください。
以上、PMSがひどい時の症状や原因、症状を軽減する方法について解説しました。
PMSは多くの女性が経験する不調です。症状を軽減するには、食生活やリラックス法を取り入れるだけでなく、症状がひどくて辛い場合は婦人科医師に相談することが大切です。
「生理前はしんどいのが当たり前」と思わず、心や体に不調を感じたら、早めにご相談ください。
それでは、当記事をご覧いただいたPMSの症状に悩む方が、一人でも悩みから解放されて自分らしさを取り戻すきっかけになれば幸いです。
参考文献
厚生労働省 「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす 影響に関する調査」単純集計結果
診療内容一覧
風邪・発熱・喉の痛み 緊張型頭痛・慢性頭痛 胃痛・腹痛、嘔吐・下痢・便秘 生理痛 口内炎
健康診断の結果に関するご相談など
花粉症 蕁麻疹 アレルギー性鼻炎 鼻詰まり
ニキビ かゆみ アトピー 乾燥肌 蕁麻疹 水虫 カンジタ
お問い合わせ
安心してご利用いただけるようLINEでサポートします。
予約サイトへジャンプしない場合、「デジスマ」アプリをダウンロードをして、予約してください。
診療システムについてのお問い合わせ
・システムエラーメッセージが表示される
・予約ボタンを押しても予約サイトへジャンプしない など
・ビデオ通話トラブル
診療についてのお問い合わせ
・診療時間外だけど処方されたお薬について確認したい
・送り先住所が間違っていた など