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体重増加・ぽっこりお腹・むくみ…漢方の力で体型・体質の悩みを解消へ

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岩佐美穂

執筆者
シンクヘルスクリニック 院長

岩佐美穂
資格(産婦人科専門医、がん治療認定医)
所属学会(抗加齢学会会員)

日本赤十字社医療センター、虎の門病院で産婦人科医として臨床経験を積む。「忙しく頑張っている人がもっと気楽に相談できる場所を作りたい」との想いを胸に、2024年11月、オンライン診療専門のシンクヘルスクリニックを開院。
内科、皮膚科、医療用漢方、婦人科など、受診者の悩みに幅広く対応。心のケアも大切に、一人ひとりが安心して自分の体と向き合えるようサポートしている。

 

 

目次

1 ダイエットしても体重が減らない原因は体質にあり
 1.1 手ごわい体重へアプローチする漢方
2 気になるぽっこりお腹は腹筋のせい?
 2.1 漢方の力で下腹をキュッと引き締める
3 なかなかとれないむくみの原因
 3.1 むくみをスッキリさせとる漢方とは
 3.2 五苓散が「水」のバランスを整える
4 水太りの原因はむくみとは違う?
 4.1 手足の冷えも和らげる
5 薬なしでも便秘を改善できる?
 5.1 市販の漢方でもいいのか
 5.2 漢方プラス食事の見直し改善も必要
6 漢方処方はオンライン診療という選択肢も
7 まとめ

 

 

10代や20代のころに比べて、このような悩みが増えていませんか?

 

✓ダイエットをしても体重がなかなか減らない 

✓食べる量を減らしてもぽっこりお腹がへこまない

✓むくみや水太りの上に冷えがひどい

✓毎朝スッキリせずずっとモヤモヤする

 

じつは、その悩みの原因は体質にあるかもしれません。そして、体質を改善するには漢方の力が役立ちます。

 

漢方は西洋薬と比べてゆるやかに効果を発揮するため、長期的に使用することで悩みの根源である体質を改善に導くのです。

 

今回は、体重・お腹まわり・むくみなど、あなたの体型・体質の悩みに合わせた漢方による解決方法を解説します。

 

 

| ダイエットしても体重が減らない原因は体質にあり 

 

体重計に乗る女性

 

若いころに比べて体重が落ちにくかったり、増えてしまったりしていませんか?

 

食べる量は減ったのに体重が増えてしまう方は、体質に原因があるかもしれません。

 

漢方医学において、人の体は「気」「血」「水」で成り立っています。

 

気:生きるためのエネルギー。体を動かす力のこと。

血:栄養分を行きわたらせて、体内の活性化を促す循環作用のこと。

水:体内を潤す水分の他に、消化液や汗、涙などの分泌液のこと

 

気・血・水

 

どれか1つが不足したり、滞ってしまったりしてバランスが崩れると、体に影響があるのです。

 

漢方はこれら気血水を補ったり取り除いたりすることで、バランスを保ち体質改善へと導いてくれます。

 

関連記事
漢方で体質改善!気血水の乱れにより起こる症状と体質に適した医療用漢方薬を解説

 

 

| 手ごわい体重へアプローチする漢方 

 

体力がなく且つ食事の量は変わらないのに太ってしまう方には、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)がよいでしょう。このような方は水の巡りが滞る体質であるため、水を体に溜め込んでしまい体重増加につながっている可能性があります。防己黄耆湯によって水分代謝を促すことで、余分な水分の排出を目指します。

一方、体力があり且つ体重増加の原因が食べ過ぎによる方には、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が有効です。防風通聖散は脂質代謝を整え、体内の老廃物を排出することを助けます。脂っこい食事が多い方や、便秘を伴う肥満傾向の方におすすめです。

 

このように、体重増加の原因が何かによって使用する漢方も異なります。当院では丁寧なヒアリングによって、あなたに合う漢方を処方します。

 

自分はどのタイプなのか判断できない時には、医療の力に頼ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

| 気になるぽっこりお腹は腹筋のせい?

 

お腹周りが気になる人

 

手足に比べてお腹周りが太い、いわゆるぽっこりお腹の原因は腹筋の衰えだけではありません。

漢方医学では、気や血の滞る体質によって老廃物が蓄積しぽっこりお腹になっててしまうと考えられます。

 

 

| 漢方の力で下腹をキュッと引き締める 

 

体力があってお腹周りが気になり、且つ便秘気味の方には防風通聖散がおすすめです。

 

防風通聖散は18種類の生薬から構成されており、体の巡りを整えることで代謝を促し、老廃物や余分な水分を排出しやすくします。

 

これにより、蓄積した脂肪が減り便秘も解消して、ぽっこりお腹をスッキリさせることが期待できるのです。

>防風通聖散が気になる方はこちら

 

 

| なかなかとれないむくみの原因 

 

足がむくんで気になる女性

 

午後になると足がパンパンになり苦しい…そのようなお悩みは、「水」の滞りが原因と考えられます。

 

むくみの原因は、塩分の摂りすぎの他に運動不足や睡眠不足、姿勢の悪さ、ストレスなど多岐にわたります。そして、漢方医学では「水毒(水滞)」と呼ばれて水が滞った状態と考えられており、水の巡りを改善するとむくみもよくなるとされているのです。

 

 

| むくみをスッキリさせる漢方とは 

 

むくみに良いとされている漢方はいくつかあります。

 

防己黄耆湯:余分な水を排出する。太り気味で汗をかきやすい体質の場合に多く用いられる。

当帰芍薬散:水の巡りだけでなく血の不足を補う。生理不順やめまいにも用いられる。

五苓散:口が渇き尿の出が悪いむくみ全般に有効。

 

それぞれ配合されている生薬が異なるため、効果を発揮するむくみの特徴や、むくみ以外によいとされる症状が異なります。同じ「むくみ」でも原因や体質によって合う漢方はそれぞれですが、この中で、幅広いむくみに対しては五苓散が用いられます。

 

 

| 五苓散が「水」のバランスを整える 

 

五苓散はむくみなど余分な水を取り除き、水の巡りが滞った状態を改善へと導きます。

 

口の渇きや尿の出が悪い症状のあるむくみに効果的で、二日酔いや頭痛といった症状にも適用可能です。

 

また、五苓散は体力のある方からない方まで幅広い層に用いられます。

 

関連記事
二日酔いに漢方がいいってホント?飲み方や市販薬との違いも解説

 

 

| 水太りの原因はむくみとは違う? 

 

コップに水が注がれている様子

 

水太りとはむくみによって出る症状の一つで、原因はどちらも水の巡りが滞っているために起こります。

 

水太りと聞くと水の摂り過ぎが原因と考えがちですが、じつは水の巡りが悪いために特定の場所にとどまってしまっているのです。

 

先ほど体重増加のお悩みで、食べる量が増えていないのに体重が増える点に触れましたが、そういった方は水太りの症状を ももっている可能性があります。

 

 

| 漢方が手足の冷えも和らげる 

 

体力がない水太りの方には防己黄耆湯が効果的です。

 

水の巡りを改善することで、むくみだけでなく手足の冷えを緩和する効果も期待できます。

>防己黄耆湯が気になる方はこちら

 

 

| 薬なしでも便秘を改善できる? 

 

トイレにこもる女性

 

毎朝スッキリせず、何日も便秘の状態が続くとモヤモヤしますよね。

 

便秘を改善したい時は下剤などの薬を用いますが、薬の効き過ぎが怖いという方には漢方という選択肢もあります。

便秘やお腹まわりが気になるという方は、防風通聖散を用いて溜め込んだものを巡りの改善により排出させることが大切です。

 

 

| 市販の漢方でもいいのか 

 

粉状の漢方薬

 

漢方は市販でも手に入りますが、病院で処方を受ける医療用漢方とはやや異なります。

 

まず、市販の漢方は医療用漢方に比べて成分量が少ない傾向にあります。なぜなら、市販の漢方は広く一般の方が手に入れられる状況にあるため、医療用よりも緩やかに効果が出るように設計されているからです。(※)

※満量処方と記載あるものは医療用と同じ成分量である場合が多い

 

また、一見自分に合った漢方だと思っていても、十分に効果を感じられなかったり合わなかったりする場合もあります。

 

しっかりと体質を改善して便秘の悩みから解放されたい方は、医師に一度相談して医療用漢方の処方を受けるとよいでしょう。

 

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漢方の診療内容を簡単にまとめている画像

 

 

| 漢方プラス食事の見直しも必要 

 

バランスの良い食事を食べる女性

 

便秘改善は漢方だけでなく食事の見直しと運動も不可欠です。

 

便秘改善の食事では、以下の3点を心がけると良いでしょう。

 

・こまめな水分補給(温かい飲み物がより効果的)

・食物繊維を積極的に摂る

・3食しっかり食べる

 

とくに、水分摂取が重要となります。

 

私たちは水やお茶といった水分のほかに、食事からも水分を摂取しているため、食事量が減ってしまうと水分不足で便秘になりやすいです。

 

3食しっかり食べると同時に、食事内容も繊維質の多い根菜類や豆類といった食材を積極的に取り入れましょう。

 

 

| 漢方処方はオンライン診療という選択肢も 

 

漢方処方を受けたくても、日々仕事や家事、育児に追われて病院に行く暇がないという方は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか?

 

オンライン診療はパソコンやスマートフォンを使いお好きな場所から受診が可能で、病院に通う時間のない方におすすめです。

 

また、当院では処方された薬は自宅へお届けもでき、薬を受け取りに行く手間もありません。

 

※薬の受け取り方法についてはこちら

 

当院では患者様の悩みに寄り添い、丁寧なヒアリングによってお一人おひとりに合った改善方法をご提案しています。

 

病院や薬局に通わずに、医師と相談しながら漢方による体質改善を目指せるオンライン診療が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

医師に相談する

 

 

| まとめ 

 

体重増加やぽっこりお腹、むくみや水太り、便秘は漢方医学的には体質からくるものであり、漢方は原因となる体質を緩やかに改善へと導きます。

 

それぞれに効果的な漢方は以下の通りです。

 

体重増加:防己黄耆湯(食べる量は普通なのに太る)

     防風通聖散(食べ過ぎが原因)

ぽっこりお腹:防風通聖散

むくみ:五苓散

水太り:防己黄耆湯

便秘:防風通聖散

 

一方で、漢方はもともとの体質に合わせて内服することでより効果を期待できるため、上記の漢方だけが適応になるわけではありません。

 

また、これら漢方は市販でも手に入りますが、しっかりと体質改善に取り組みたい方は、医師から処方を受ける医療用漢方が良いです。医療用漢方であれば、市販よりも成分量の多い漢方を体質に合わせて選んでもらえます。

 

そして、仕事や家事が忙しくて病院を受診できない方には、スマートフォンなどで受診可能なオンライン診療という選択肢もあります。

 

いままでなんとなく調子が良くなくても我慢していたという方は、ぜひ一度医師にご相談してみてはいかがでしょうか?

 

あなたの体質に合った漢方で、無理のない「自分らしい健康美」を目指していきましょう。

 

迷った時は、
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参考文献

伊藤剛「最新版 カラダを考える東洋医学」(朝日新聞出版)

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