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頭が痛くて気持ち悪いと危険って本当?~頭痛の原因や対処法も~

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頭が痛くて気持ち悪いと危険って本当?~頭痛の原因や対処法も~

大村美穂

執筆者

シンクヘルスクリニック 院長
産婦人科専門医 岩佐美穂

 

 

目次
1 頭痛の原因はなに?

 1.1 一次性頭痛
 1.1.1 片頭痛

 1.1.2 緊張性頭痛
 1.2 二次性頭痛
頭が痛くて気持ち悪いときの対処法
 2.1 片頭痛の場合
 2.1.1 冷やす
 2.1.2 カフェイン入りの飲み物を飲む
    2.1.3 誘因となるものを避ける
    2.1.4 前兆を感じたときに鎮痛剤を飲む
 2.2 緊張性頭痛の場合
 2.2.1 温める
 2.2.2 姿勢を正す
 2.2.3 こまめに休憩をとる
 2.2.4 適度に運動する
3 締め付けられるような頭痛は大丈夫?
 3.1 めまいはどうか
4 頭痛は自律神経失調症の症状でもある
 4.1 女性ホルモンとの関係も
5 まとめ

 

 

頭痛のある方は痛みが強すぎて気持ち悪くなったり、吐き気を感じたりした経験があるのではないでしょうか?

 

頭痛や吐き気は、とても辛いものです。さらに、なにか病気が隠れているのではないかと不安にもなります。

 

そこで今回は、頭が痛くて気持ち悪いと危険なのか解説します。頭痛の原因や対処法についてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

| 吐き気のある頭痛は危険なのか
 

吐き気のある頭痛は、必ずしも危険ではありません

 

ただし、頻度と程度が増していく頭痛や、ひどい嘔吐を繰り返す頭痛は危険な可能性があります。いずれかに当てはまる場合は、医療機関への相談を検討するとよいでしょう。

 

 

| 頭痛の原因はなに?

 

頭痛の原因は、

 

・肩こり
・筋肉の緊張
・血流低下
・副鼻腔炎
・むち打ち
・脳腫瘍
・髄膜炎
・脳炎
・クモ膜下出血
・脳卒中

 

など、さまざまです。

 

そして、頭痛は原因によって一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。

 

 

| 一次性頭痛

 

一次性頭痛

 

一次性頭痛とは他に病気が隠れているのではなく、頻繁に頭痛をくり返す症状のことです。

 

慢性頭痛症とも呼ばれ、いわゆる「頭痛もち」の状態と考えてよいでしょう。主な一次性頭痛には、片頭痛や緊張性頭痛があります。

 

なお、頭痛の診療ガイドラインでは、片頭痛は8.4%、緊張性頭痛は21.7~22.4%の方でみられるといわれており、多くの方が頭痛で悩んでいます。

 

 

片頭痛

 

片頭痛の典型的な症状は、片側に起こる強いズキズキとした脈打つような頭痛です。しかし、実際は締め付けられるような頭痛が両側に起こることもあります。頭痛の起こる前に、閃輝暗点(※)や吐き気といった前兆の出現が特徴です。

 

(※)周囲のギラギラと輝いた黒点が広がっていく状態

 

片頭痛は若い人によくみられる症状です。女性に多く、男性の約3倍の方が片頭痛もちだといわれています。

 

 

緊張性頭痛

 

緊張性頭痛の痛みは、

 

・締め付けられるような
・頭に重りをのせられたような

 

と表現されます。痛みの強さでいえば、片頭痛よりも軽いことが多いようです。

 

くり返しになりますが、緊張性頭痛をもっている方は20%程度といわれています。男女差はあまりありませんが、女性の方がやや多いです。

 

 

| 二次性頭痛

 

二次性頭痛は、副鼻腔炎・むち打ち・脳腫瘍・髄膜炎・脳炎・クモ膜下出血・脳卒中など、脳や頭部に起こった病気の症状として出てくる頭痛で、いわゆる危険な頭痛を含みます。

 

くり返しになりますが、頻度と程度が増したり、ひどい嘔吐を繰り返したりする頭痛は危険な可能性があるので、医療機関の受診を検討するとよいでしょう。

 

 

| 頭が痛くて気持ち悪いときの対処法を紹介

 

頭痛がひどく吐き気を感じるときの対処法は、頭痛の種類によって異なります。そこで、片頭痛の場合と緊張性頭痛の場合に分けて、紹介いたします

 

なお頭痛によって吐き気を感じる場合は、頭痛が軽減することで吐き気も緩和されるでしょう。

 

 

| 片頭痛の場合

 

片頭痛の場合は、

 

・冷やす
・カフェイン入りの飲み物を飲む
・誘因となるものを避ける
・前兆を感じたときに鎮痛剤を飲む

 

などの対処法がよいといわれています。

 

 

冷やす

 

冷やす

 

片頭痛の原因は明らかになっていませんが、血管が拡張して痛みが起こる場合は冷やすと頭痛の軽減につながることがあります。

 

頭痛を感じたら、こめかみのズキズキと脈打つ部分を冷却シートや氷枕などで冷やすとよいでしょう。

 

 

カフェイン入りの飲み物を飲む

 

カフェインには血管を収縮させる作用があるため、コーヒーや緑茶などを飲むと頭痛が軽減することも

 

ただしカフェインを摂りすぎると、頭痛を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

 

 

誘因となるものを避ける

 

誘因となるものは人それぞれですが、片頭痛の誘因があると感じている方はとても多いです。

 

参考までに、誘因となるものの例を挙げます。

 

・ストレス
・生理
・天候
・睡眠不足
・光
・音
・匂い
・空腹
・食品
・アルコール
・運動

 

 

前兆を感じたときに鎮痛剤を飲む

 

くり返しになりますが、片頭痛は閃輝暗点や吐き気などの前兆を感じるのが特徴です。

 

前兆や軽い頭痛に気付いたときに鎮痛剤を飲むと、ひどい頭痛に移行せずに済む可能性があります。

 

 

| 緊張性頭痛の場合

 

緊張性頭痛の場合は

 

・温める
・姿勢を正す
・こまめに休憩をとる
・適度に運動する

 

といった対処法がよいといわれます。

 

 

温める

 

緊張性頭痛の起こるメカニズムはまだ研究中ですが、筋肉の緊張や血流の減少がかかわっていると考えられています。

 

そこで頭痛を感じたら、温かいタオルを首や肩に当てたりゆっくりと湯船につかったりするとよいでしょう。

 

 

姿勢を正す

 

姿勢を正す

 

猫背のような姿勢が続くと、首の筋肉が緊張して頭痛につながることがあります。

 

頭痛もちで姿勢の悪い方は、正しい姿勢で首の筋肉の負担を軽減すると頭痛が緩和するかもしれません。

 

 

こまめに休憩をとる

 

同じ姿勢で長時間作業をしていると、筋肉の血流が滞って頭痛を引き起こす可能性があります。

 

こまめに休憩をとって、血流を促すとよいでしょう。

 

 

適度に運動する

 

運動を行うと筋肉がほぐれて、血流がよくなります。

 

血流がよくなると頭痛の軽減につながるため、毎日適度な運動を取り入れるのがよいでしょう。

 

 

| 締め付けられるような頭痛は大丈夫?

 

 

締め付けられるような頭痛は緊張性頭痛の場合が多いため、危険でないことがほとんどです。また、片頭痛でも締め付けられるような頭痛があらわれることもあります。

 

とはいえ、たとえ危険でなくてもくり返す頭痛は辛いものです。頭痛の悩みは、医療機関に相談するとよいかもしれません。

 

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| めまいはどうか

 

めまいはどうか

 

片頭痛の症状の1つにめまいがあるため、めまいが片頭痛の症状であれば危険ではないと考えられます。

 

ただし、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍・メニエール病の症状にも、めまいと伴う頭痛があります。不安な場合は、脳外科や神経内科の受診を検討するのもよいでしょう。

 

 

| 頭痛は自律神経失調症の症状でもある

 

頭痛は、自律神経のバランスが崩れた自律神経失調症の症状でもあります。

 

自律神経とは呼吸や体温調整など生命維持のために、24時間働き続ける神経のことです。ところが、ストレスなどによって自律神経である交感神経(※1)と副交感神経(※2)のバランスが崩れると、体の不調を引き起こします。

 

(※1)頭や体を適度な緊張状態にする神経
(※2)頭や体をリラックスさせる神経

 

他に病気がないにもかかわらず、頭痛・めまい・全身倦怠感・動悸などを感じるときは自律神経失調症かもしれません。

 

 

| 女性ホルモンとの関係も

 

生理前や生理中、更年期の症状として、頭痛を感じる方はとても多いといわれています。その原因として、女性ホルモンの増減が大きくかかわっているのです。

 

なお1207人の片頭痛患者を対象とした調査によると、75.9%の方は誘因があると回答しました。(※)そして1番多い誘因はストレスで79.7%、2番目が女性ホルモンで65.1%と報告されています(複数回答)。

 

(※)Kelman L : The triggers or precipitants of the acute migraine attack. Cephalalgia 2007; 27:394-402.

 

片頭痛をもっている女性が男性の約3倍多いのは、女性ホルモンがかかわっているためと考えられています。生理前や生理中、更年期の症状で頭痛が辛いと感じる方は、婦人科で相談してみるとよいかもしれません。

 

 

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| まとめ

 

頭が痛くて気持ち悪くても、必ずしも危険なわけではありません

 

頭痛の原因はさまざまで、ほとんどの場合危険でないことが多いです。ただし、

 

・頻度と程度が増していく頭痛
・ひどい嘔吐を繰り返す頭痛

 

は危険な可能性があるので、医療機関の受診を検討しましょう。

 

また危険でない頭痛であっても、痛みが続くのは辛いものです。医師に相談することで、頭痛を緩和できるかもしれません。

 

当院では内科や婦人科のオンライン診療を行っておりますので、あなたが快適な日常生活を送る助けになれば幸いです。

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参考文献
一般社団法人 日本頭痛学会 頭痛について知る
一般社団法人 日本神経学会 頭痛診療ガイドライン2021
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 頭痛の原因は?
独立行政法人 労働者健康安全機構 茨城産業保健総合支援センター 2021年7月号『頭痛とつきあう』
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳 自律神経失調症
J-Stage 頭痛  「健康科学と最新医療(2)『頭痛・めまい』」
PubMed Kelman L : The triggers or precipitants of the acute migraine attack. Cephalalgia 2007; 27:394-402.

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